「できました」
佐藤さんが少し照れたように笑いながら、お皿をテーブルへ運んできました。
メニューはハンバーグです。
サラダとスープまで用意してくれていました。
「すごい⋯⋯」
思わず声が漏れます。
「そんな大したものじゃないですよ💦」
そう言いながらも、少し嬉しそうでした。
「いただきます」
二人で手を合わせます。
ひと口食べた瞬間、思わず笑顔になりました。
「美味しい!」
すると佐藤さんはホッとしたように笑います。
「良かった……」
「昨日から緊張してたんです」
その言葉に、わたしも笑ってしまいました。
料理を食べながら、仕事の話や休日の話をして、穏やかな時間が流れていました。
でも、わたしの頭の中には、ずっと一つだけ話したいことがあったんです。
言わなきゃ。付き合うと決めた時から、そう思っていました。
わたしは箸を置いて、佐藤さんを見ました。
「佐藤さん」
「はい?」
「ちょっと真面目な話してもいいですか?」
佐藤さんも箸を置きます。
「もちろんです」
その真っ直ぐな返事に、少し勇気をもらいました。
次回へ続きます。
今回も読んでくれてありがとうございます。
読み逃しがないようにフォローして頂けると嬉しいです。