次の日。
仕事をしながらも、昨日のことを何度も思い出していました。
裕太をブロックしたこと。
香織さんと話したこと。
そして、佐藤さんと付き合っていること。
少し前まで考えられなかったくらい、環境が変わっていました。
昼休み。
スマホを見ると、佐藤さんからLINEが届いていました。
『今度のお休み、うちでご飯でも食べませんか?😊』
その一文を見て、少しだけドキッとしました。
付き合って初めてのおうちデートです。
わたしは思わず笑ってしまいました。
『ぜひ😊』
すぐに返信すると、佐藤さんから返事が来ます。『良かった😊』
『実は昨日から、ななさんがお家ご飯OKしてくれたら何作ろうか考えてました』
その文章が佐藤さんらしくて、また笑ってしまいました。
こんな風に楽しみにしてくれている人がいる。
それだけで嬉しかったんです。
しばらく他愛もないやり取りが続きました。
そして佐藤さんから気になる文面が送られてきました。
『そうだ』
『ななさんに一つだけお願いがあります』
何だろう。
わたしは少し身構えました。
すると続けてメッセージが届きます。
『もし料理が美味しくなくても、笑って許してください💦』
思わず吹き出しました。
『分かりました😊
普段あまり料理しないんですか?』
そう返すと、すぐに返信が来ます。
『そうなんです💦でも頑張って練習してます😊』『ななさんに喜んでもらいたくて』
その一文を見た瞬間、胸がじんわり温かくなりました。
わたしのために頑張ろうと思ってくれる。
そんな気持ちが、すごく嬉しかったんです。
『楽しみにしてます😊』
そう送ると
『はい😊』
たったそれだけの返事なのに、自然と笑顔になっていました。
恋愛って、こんな風に穏やかに進んでいくものなのかもしれない。
そう思いながら、わたしはスマホを閉じました。
次のお休みが、少しだけ楽しみになっていたんです。
次回へ続きます。
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