『突然すみません』
わたしは思わず画面を見つめました。
さらに続きが表示されます。
『ななさんで合っていますか?』
心臓が嫌な音を立てました。
誰だろう。
どうしてわたしの名前を知っているんだろう。
恐る恐る続きを読むと
『少しお話したいことがあります』
そう書いてありました。
わたしは一気に嫌な予感がしました。
まさか⋯そんなはずない。
そう思いながらも指先が震えます。
そして次のメッセージが表示されたんです。
『突然ご連絡してすみません』
『香織です』
その瞬間、本当にスマホを落としそうになりました。
頭が真っ白になります。
香織さん、あの香織さん?
裕太の子どもを妊娠している、あの香織さん?
どうして、どうしてわたしのLINEを知っているの?どうして連絡してきたの?
心臓がドクドク鳴ります。
するとさらにメッセージが届きました。
『急にごめんなさい』
『でも、どうしても確認したいことがあるんです』わたしは画面を見つめたまま動けませんでした。
その時、上に新しい通知が表示されます。
裕太です。
『なな』
『お願いだから返事して』
わたしは二つのトーク画面を見比べました。
裕太。
香織さん。
まるで別々だった世界が、突然一つになってしまったみたいでした。
そして香織さんからのメッセージの最後にはこう書かれていました。
『裕太、ななさんには何て説明していますか?』
わたしは息を止めました。
次回へ続きます。