「何か来ました?」
佐藤さんが聞きます。
「友達です😊」
嘘ではありません。
でも本当でもありません。
わたしは話題を変えました。
そして、ふと聞いてみたんです。
「佐藤さんって、わたしと居て楽しいですか?」
佐藤さんは少し驚いた顔をしました。
「え?」
「三回も会ってるし」
わたしは笑います。
「どう思ってるのかなって」
すると佐藤さんは急に真面目な顔になりました。
そして少し黙ります。
わたしは何となく分かっていました。
たぶん今、背中を押せば言う。
そんな気がしたんです。
「わたしは」
先に口を開きました。
「佐藤さんと居ると安心します」
佐藤さんが顔を上げます。
「一緒に居て落ち着くし」
「もっと知りたいなって思ってます」
言いながら少し緊張しました。
でも本音でした。
すると佐藤さんは大きく息を吸います。
そして「僕もです」そう言いました。
「正直、最初から好印象でした」
「もっと会いたいと思ってました」
しばらく沈黙が流れます。
そして
「もし良かったら」
佐藤さんは真っ直ぐわたしを見ました。
「僕と付き合ってください」
心臓が鳴りました。
わたしは一瞬だけ裕太を思い出します。
でも、わたしは前を向こうと決めたんです。
ゆっくり頷きました。
「よろしくお願いします」
そう答えると、佐藤さんは本当に嬉しそうに笑ったんです。
その笑顔を見ながら思いました。
これで良かったんだ。
そう思いたかったんです。
次回へ続きます。
