佐藤さんからのメッセージを、わたしはしばらく見つめていました。

『病院どうでしたか?』

『大丈夫でしたか?』

『今日はゆっくり休んでくださいね😊』

たったそれだけです。

でも、その言葉が妙に胸に沁みました。


わたしは返信します。

『ありがとうございます😊』

『境界悪性って言われて一瞬焦ったんですけど、先生にはほぼ良性だと思うって言われました』


少しして佐藤さんから返事が来ました。

『そうだったんですね💦』

『でも先生のお話を聞いて少し安心しました』

『今日は色々考え過ぎずにゆっくり休んでくださいね😊』

優しい。

本当に優しい。


わたしはスマホを見つめながら思いました。

こういう人なんだよな。

ちゃんと話を聞いてくれる。

ちゃんと覚えていてくれる。

ちゃんと心配してくれる。


それなのに、わたしは別の人のことを考えていました。

気付けば裕太とのトーク画面を開いていたんです。そして送ります。

『病院行ってきたよ』

送信。


すぐに既読は付きませんでした。

数十分後、ようやく通知が表示されます。

胸が少しだけ高鳴りました。


次回へ続きます。