『そっか』たった三文字。

わたしは画面を見つめました。

気のせいかもしれません。

考え過ぎかもしれません。


でも何となく感じたんです。

ああこの人、自分の思い通りにならないと少し不機嫌になるんだなって。

そういえば前からそうだったかもしれません。

胸の奥が少し冷えました。


会いたい。

そう思ったのは本当です。

でも会わない選択をした途端に距離を感じる。

それが少し虚しかったんです。


そんなことを考えているうちに名前を呼ばれました。

診察室へ入ります。

先生はまだ座っていません。

わたしはいつものように椅子へ座ります。

きっと大丈夫。

前回と大きさほぼ変わりありませんね、今回もそう言われる。

そう思っていました。


ふと、先生が座る前のパソコンに目をやるとMRIの結果が表示されています。


怖がる気持ちがありながらも、心のどこかで安心したくて読み進めて行くと

【境界悪性の初見あり】

胸がドキッとしました。


一瞬何を見たのか分かりませんでした。


境界悪性。


何かの間違いかとパソコン画面を、目を凝らしてよく見てみても、やっぱり境界悪性の文字がそこにあります。


心臓が大きく鳴りました。

ずっと“今回も大丈夫”と思い込もうとしていた気持ちが、一気に崩れ怖くなりました。


次回へ続きます。




 

緊張を解きたい時は温かいお茶をゆっくり飲みます⬇