その夜、少しだけ眠ったけれどすぐに起きてしまってその後はなかなか眠れませんでした。

スマホを置いては手に取り、また置いては手に取る。

そんなことを繰り返していたんです。


すると突然。

LINEの通知が表示されました。


心臓が跳ねます。

裕太でした。

『起きてる?』

たった一言。

それなのに胸がドクンと鳴りました。


わたしは少し迷ってから返信します。

『起きてるよ』

するとすぐに既読が付きました。

『やっぱり』

思わず笑ってしまいます。

『なんで分かるの』

そう送ると

『何となく』

と返ってきました。


本当にずるい。

昔からこうなんです。

何となくで当ててくる。

しばらく他愛もないやり取りが続きました。

そしてふと、わたしは明日のことを思い出したんです。


『明日病院なんだ』

送信。

少しして返信が来ます。

『どこか悪いの?』

『違うよ』

『いつもの定期検診』

『子宮内膜症のやつ』


裕太は付き合っていた頃から知っています。

検査のたびにわたしが少し不安になることも。

MRIを撮るたびに結果を聞くまで落ち着かなくなることも。


次回へ続きます。