結局、すぐには返事ができませんでした。
スマホを閉じて。
開いて。
また閉じて。
それを何度も繰り返していたんです。
会いたい。
話したいことがある。
その言葉の意味が分からなかったからです。
気付けば一時間くらい経っていました。
わたしはため息を吐いて、ようやく返信したんです。
『何の話?』
送信した瞬間、心臓がドキドキしました。
既読はすぐに付きました。
裕太は起きていたみたいです。
『急にごめん』
『少し話したくなった』
意味は分かりませんでした。
でも、それ以上聞けませんでした。
少し沈黙が続いたあと、裕太からまたメッセージが届きます。
『仕事どう?』
思わず苦笑いしました。
まるで何事もなかったみたいな聞き方だったからです。
『普通』
そう返します。
『忙しい?』
『まぁまぁ』
そんなやり取りが続きました。
本当にどうでもいい会話です。
天気の話。
仕事の話。
最近暑いねとか、そんな話ばかり。
でも不思議でした。
数日しか経っていないのに、ずいぶん久しぶりな感じがしたんです。
次回へ続きます。
考え事をしたくない夜はホットアイマスクに頼っています!!