数日が過ぎました。

不思議なもので、人間って慣れるんですね。
あれだけ毎日考えていた裕太のことも、少しずつ考える時間が減っていました。

もちろん完全じゃありません。
ふとした瞬間に思い出します。

スーパーで好きだったお菓子を見た時。
テレビで好きだった芸人を見た時。
夜、一人でご飯を食べている時。

でも、あの日みたいに胸が潰れそうになることは減っていました。

真由さん達とのグループも静かでした。
たまにスタンプが飛んでくるくらい。
それでも不思議でした。
数週間前までは知らなかった人達なのに。
今は少し安心する存在になっていたんです。

そんなある日の夜でした。

スマホが鳴りました。

何気なく画面を見ます。

表示されていた名前を見た瞬間、心臓が止まりそうになりました。

裕太

でした。

次回へ続きます。