気付けば涙が出ていました。
裏切られたことは許せません。
今でも腹が立ちます。
でも、全部が嘘だったとは思えなかったんです。
わたしにとっては。
少なくとも、あの時間だけは本物でした。
その時でした。
スマホが震えたんです。
LINEの通知でした。
画面を見ると、あのグループ。
真由さん、美咲さん、わたし。
三人のグループチャットです。
真由さんからメッセージが届いていました。
『これからも何か連絡を取り合うことがあるかもしれないので、一応このグループは残しておきましょう』
思わず少しだけ笑いました。
数日前まで知らなかった人達です。
本来なら出会うこともなかった人達。
それなのに今は、同じ秘密を知る仲間みたいになっていました。
すると、すぐに美咲さんから返信が来たんです。『賛成です(笑)』
そして続けてもう一通。『できれば、もう裕太関連の連絡は来ない方がいいですけどね』
その瞬間、わたしは声を出して笑ってしまいました。
久しぶりに。
本当に久しぶりに。
少しだけ肩の力が抜けた気がしたんです。
でも、この時のわたしはまだ知りませんでした。
そのグループが、もう一度動き出す日が来ることを。
次回へ続きます。
この日は帰宅してからもなかなか眠れなくて、温かいハーブティーを飲みながらLINEを眺めていました。
泣いた日の夜はホットアイマスクが手放せません。