同じ男に騙された女性同士。

普通なら絶対に出会わなかった人達でした。

わたしも笑いました。

でも少しだけ泣きそうでした。


「元気で」

真由さんが言います。

「ななさんも」

美咲さんも頷きました。


そして三人は別々の方向へ歩いて行ったんです。

もう二度と会わないかもしれません。

そう思いました。


帰宅して一人になった瞬間、急に力が抜けました。ソファに座ったまま動けません。

泣きたいわけでもありませんでした。

怒りたいわけでもありませんでした。

ただ、空っぽでした。


ふとスマホを見ます。

裕太との写真。

LINE。

将来の話。

子どもの話。

全部そこに残っています。


でも、もう何一つ信じられませんでした。

そして気付いたんです。

わたしが失ったのは裕太じゃない。

裕太と一緒に思い描いていた未来だったんだって。


次回へ続きます。



 

↓眠れない時にはこれが効きました!!