まさか――。 

誰も口にはしませんでした。 

でも、 全員同じことを考えていました。
裕太も立ち上がりません。
母親が玄関へ向かいます。
リビングには異様な沈黙だけが残りました。

数秒後。
玄関の方から声が聞こえます。
知らない女性の声でした。
わたし達は顔を見合わせました。
真由さんの顔色が変わっています。
美咲さんも固まっていました。

そして
母親がリビングのドアを開けます。
「裕太」
その声は少し硬くなっていました。
「あなた、お客さんよ」
裕太が立ち上がります。

でも
その表情を見た瞬間、わたしは気付きました。
裕太も予想していなかったんです。
「誰……?」
裕太が呟きます。
すると。

リビングの入口に一人の女性が立ちました。
わたし達は誰も知りません。
少なくとも。
わたしも。
美咲さんも。
真由さんも。
見たことのない顔でした。
女性は部屋を見渡します。
そして。

裕太を見つけると驚いたように言いました。
「え……?」
その声を聞いた瞬間。
今度は裕太の顔色が変わりました。
「なんでここに……」
その一言で十分でした。
知らない人ではなかったんです。

女性は困ったような顔をしながら言いました。
「ごめん……」
そして。
わたし達三人を見て固まりました。
「……誰?」
部屋の空気が完全に止まりました。

次回へ続きます。




この頃のわたしは「もう次に行った方が早いんじゃない?」と何度も思っていました


ブライダルネット

 


恋愛って本当に何が起きるか分かりませんね⋯

 最近は恋愛の悩みより、自分磨きに時間を使った方が平和な気もしています


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