約束の日になりました。
正直、行きたくありませんでした。
でも行かないという選択肢もありませんでした。
ここまで色々な話を聞いてしまったからです。
わたしは指定された時間より少し早く裕太の家の近くに着きました。
見慣れた道です。
何度も歩いた道でした。
でも今日だけは全く違って見えました。
少しして真由さんが来ました。
さらに数分後、美咲さんも到着します。
三人で顔を見合わせました。
なんとも言えない空気でした。
初めて会った時とはまた違います。
お互いの存在にも慣れてきたはずなのに、今日だけは全員緊張していました。
「行きますか」
真由さんが言いました。
誰も返事をしませんでした。
でも反対する人も居ません。
わたし達は裕太の家へ向かいました。
インターホンを押します。
しばらくして玄関のドアが開きました。
次へ続きます。