「私達だけで話していても限界かもしれませんね」
わたしも美咲さんも顔を上げます。
真由さんは続けました。
「本当のことを知りたいなら」
そこで一度言葉を切ります。
そして、
「裕太くんにも来てもらった方がいいと思います」
わたしは息を飲みました。
考えたことがなかったわけではありません。
でも。
実際に言葉にされると重みが違いました。
美咲さんも少し考え込んでいます。
やがて小さく頷きました。
「確かに」
店内に沈黙が流れます。
わたし達はそれぞれ違う理由で裕太に会いたいと思っていました。
でも共通していたのは一つだけです。
聞きたいことが山ほどあるということでした。
「今日はこの辺にしましょうか」
美咲さんが言いました。
さすがに頭が疲れていました。
わたしも真由さんも頷きます。
わたしたち三人はこれからのためにLINEの交換をしました。
そして席を立つ前。
真由さんが小さく言いました。
「次は裕太くんも呼びましょう」
わたしは返事をしませんでした。
でも。
反対もしませんでした。
次回へ続きます。
人を見る目って本当に難しいですね
