その日付には、わたしも真由さんも見覚えがあったからです。
「え⋯」
思わず声が漏れました。
真由さんも驚いた顔をしています。
美咲さんは一覧表を見ながら言いました。
「この日って…」
わたしは頷きました。
忘れるはずがありません。
その日は裕太と大きな喧嘩をした日でした。
そして
真由さんも同じように頷きました。
「私も覚えてます」
店内の空気が重くなります。
一覧表には、その日に裕太がわたしと連絡を取っていた記録も、真由さんと会っていた記録も残っていました。
偶然なのか。
それとも。
考えれば考えるほど分からなくなります。
気付けば窓の外は少し暗くなり始めていました。
わたしたちは長い時間話していたみたいです。
コーヒーはとっくに冷めていました。
誰もすぐには口を開きません。
色々なことがありすぎて、頭が追い付かなかったんです。
最初は裕太とわたしの話だと思っていました。
それが今は、
美咲さんが居て、
真由さんが居て、
時系列表まで出来上がっています。
正直、もう何が本当なのか分かりませんでした。
その時でした。
真由さんが静かに言いました。
次回へ続きます。
