ドアがガチャっと開いた。
そこに立っていたのは裕太でした。
「なな…?」
裕太はわたしの顔を見るなり固まりました。
わたしも固まっていました。
まさか来るとは思っていなかったのかもしれません。
数秒、お互い何も言えませんでした。
その時でした。
部屋の奥で何かが動く気配がしました。
なんとなく視線を向けると、そこには知らない女性が居ました。
一瞬意味が分かりませんでした。
え?
誰?
頭の中が真っ白になりました。
女性もこちらを見ていました。
裕太は何も言いません。
わたしも何も言えません。
ただ、さっきまで会えたら何とかなるかもしれないと思っていた気持ちだけが、一気にどこかへ消えていきました。
次回へ続きます。