「じゃあ付き合う?」
自分から好きになっちゃったかもしれませんなんて言ったものの、Fさんからの告白は唐突に思えた。
ベッドに横たわったままのわたしたちは目も合わさずしばらく黙った。
先に口を開いたのはFさんだった。
「こんなこと急に言われてもびっくりするか、だけどこういうことした相手とは付き合うことを俺は考えるし、好きになっちゃったかもなんて言われたら尚更中途半端には出来ないよ」
妊娠の可能性という言葉がわたしの頭の中に浮かんだ。
「はい付き合います、よろしくお願いします」
わたしは答えながらFさんにぎゅっとしがみついた。
妊娠の可能性。
Fさんと付き合ったらセックスするのも自然だ。
自然にセックスして、自然に子供が出来て、自然に⋯そんなことがあったらいいなぁとわたしの胸は高まった。
「ホテル出て、今日よかったら家に泊まってく?元彼のこともあったし、心配だから」
そうFさんは言ってくれたけれど帰ることにした。
明日の着替えやら化粧道具やら持ってきてないし。
少し下腹部が痛い。
家に帰って寝る前トイレに行くとうっすらと生理が始まっていた。
生理が始まるのがもう少し早ければFさんとは今日関係を持っていないし、人と人とは本当にタイミングだと思い知った。