Fさんと近くのカフェに入ってお茶をして、夕方頃になって居酒屋に移った。
彼の事、昨日電話で言われたわたしのせいではないと言うことを繰り返し言われ、それから職場のことを話していた。
店長が可愛いボケをしたこと、他スタッフとの雑談の中で昔はこんな商品があったと聞いたこと、本社の○○さんにカツラ疑惑があること。
真面目な仕事の話もしたけれど、そんな話もした。
お酒を飲んでいると感傷的になったのか、わたしにとってFさんがますます恩人、そして特別な人に思えてきた。
「本当にFさんには感謝してます、昨日話を聞いてくれたことも、今日こうして会ってくれたことも」
わたしは話しながら鼻の奥がツンとしてきた。
「そんな感謝なんていいって、こんなんで少しでもななさんの気持ちが楽になってくれるならそれだけでお礼なんていらないよ、それに俺もななさんと話してるの楽しいし」
Fさんの目の奥が若干光った気がした。
「そう言ってくれてわたしも嬉しいです、わたしFさんがいてくれなかったら⋯本当にどうなってたか分からない⋯辛くてひとりでかなり辛かったと思います」
わたしは話の途中から泣いていた。
「本当に俺がいて良かったわ」
Fさんはボソッとつぶやくように言った。
「Fさん、わたしホテル行きたい」
あまりに唐突であまりに直球にわたしは口走っていた。
回りくどいのは元々好きじゃないから。
素直に自分の口から出てきた素直な言葉だった。
目を大きくして驚いて固まるFさんにわたしはもう一度言った。
「わたしFさんとホテルに行きたい」