約二ヶ月半過ごした部屋と彼との生活ともお別れです。
部屋を出て鍵をかけてその鍵を昼休み中の彼の職場に持って行く約束です。
今日の夜はここにはもう帰って来ない。
だから忘れ物しないようにしなきゃ。
当日朝使うもの以外はもう宅配便でわたしの家に送ったので、今日は大きめのトートバッグひとつです。
実家から自分の家に帰る時みたいな切なさと空気感がなぜかあります。
「家出るねー
着いたらLINEするね」
「はーい」
彼の部屋から彼の職場までの道のりは秋風と心地いい秋の日差しとで何だか爽やかでした。
「着いたよー」
「行くねー」
彼の職場のちょっと前に差し掛かった時彼の姿が見えました。
手渡しで部屋の鍵を彼に渡します。
グッと切なさが込み上げます。
彼にわたしの荷物を持ってもらってバス停まで二人で歩きます。