父は30年ほど前、55歳くらいから糖尿病を発症し、病気と付き合つつ、そこそこ元気に過ごしていました。だんだん高齢になり、毎月糖尿病での定期検診や診察、薬を処方してもらうなどしていました。

 

 

そんな2024年4月末、父84歳、

どうも疲れがひどいといつもの総合病院を受診した時、突然輸血という話になり、本人も家族も驚きました。

いつもの定期検診では、血糖値は良好でしたが、よくよく見ると血液検査のヘモグロビンの数値の結果がだんだん見過ごせない数値になっていたようです。

 

 

この時に糖尿病の診察の他に、血液専門のM先生の診察が増える形になりました。先生の見立てでは白血病疑いもあるが多分その前段階である骨髄異形成症候群だろうと。骨髄穿刺の検査をうけ5月半ばに【骨髄異形成症候群】の診断が知らされました。でもあまり詳しい数値などからの解説等の説明は無く、「やっぱりそうですね」と、軽い感じの告知でした。

 

 

血液専門のM先生は、多分エリートの先生で。

両親の話もよく聞いてくれるのですが・・少し冷たいというか。

 

毎回診察のときには、何とか回復したいと願う父や母の質問に

 

 

 
「もう何をしても治りません」

 

 

 
「何を食べても血は作れない身体なので、何を食べても良いです」

 

 

 
「何が悪いとかではなく、歳だからです」

 

 

 
「いつ倒れても死んでもおかしくないです」

 

 

 
「好きに過ごしてください」

 

 

 

「だんだん輸血が増えていき・・悪くなっていく。まあそういうことです」

 

 

という内容のことをいうのです。毎回余命宣告というか、、、キツい診察日です。わかってはいるのだけど、毎回両親はガッカリして診察室を出て、父は現状維持の輸血を3時間かけてしてもらい、帰宅するのです。

 

 

私は毎回輸血後の父を車で迎えにいくのですが、帰り道にスーパーに寄りたいと父はいつも言います。

 

 

 

病院帰りの父がスーパーでカートに入れるものと言えば、まず店に入ってすぐにあるパンやお菓子コーナーで「大福、羊羹、菓子パン、ケーキ」などの大容量パック、をボコボコカゴに入れていきます。全てをダメとは言えず、何個もとったものを半分にしてもらったり、同じようなものはカゴから出してたなに戻したりしました。出来合いのお惣菜コーナーで「巻き寿司」「焼き鳥」などなども次々、、裏を見ると添加物いっぱいだけど、手に取るもの全て「これは良くないよ」と言うのもなかなか出来ず、気を使うところでした。明治のアイスだけはかろうじて止めましたが、、

 

 

色々調べはじめてからの私は「添加物まみれの加工品を一切やめたい」という意識で、自分はできるだけそれを選ぶようにしていましたが、余命宣告を受けて、「好きなものを食べて後悔のないように余生を過ごしてください」なんて言われているのですから、なかなか止められることはできませんでした。

 

 

そんなやりとりを毎回見ているうちに私も、父が甘いものを食べることにだんだん慣れてしまっていて、、止めることもなくなってきていました。

 

いつも一緒で食事を管理している母も、毎食色々作っていても、あまり父が食べたがらず甘いお菓子ばかり食べるが、何も食べないよりは良いだろうと放置していたようです。

 

 

ここしばらくの父は「食事せず」「甘いもの」ばかり食べているようになり、その為、食後に飲んでいた「糖尿病の薬」を飲んでいなかったようです。血糖値が下がりすぎて倒れたことがあるため、「食事をしていないなら飲まない方がいい」と思っていたようなのです。

 

 

激甘い饅頭や、羊羹などを食べまくっていたのだから、血糖値は相当高かったのでしょう。😱

 


8/30(金)の診察では、いつもは200くらいの血糖値が500を超えていたため、いつもクールで糖尿病についてはノータッチのM先生が、

 

 

「かなり悪いですね、入院しますか?」

 

 

 
「お菓子や甘いものを控えてちゃんとしたものを食べたほうがいいですね」

 

と言ったのです。父の急激な体調の悪化が、骨髄異形成症候群がただただ進んだということではなく、糖尿病悪化によることが大きいことに思い至ると、逆に私はほっとしました。

治療しようがない骨髄異形成症候群と違って、糖尿病なら改善できるところがあるとわかったからです。


父も、主治医から「食生活をちゃんとするように」と言われたことで気持ちも入れ替えてくれそうだと感じました。

 

しかし、甘いものを控えてただけでは弱った胃腸は回復できず、今回の入院になってしまいました。



まあ私が言いたいのは、不治の病だからと突き放したようなことを言うM先生のせいで父の糖尿病は悪化したんだと思う、っていうことです。

 


骨髄異形成症候群が、(抗がん剤や骨髄移植などの大掛かりな治療をしなければ)治療法もなく、治らないことは事実なのかもしれないけど、患者の気持ちにも少し寄り添ってほしいなって思うんです。

 

 入院の担当医もこのM先生になってしまいました。父にちゃんと前向きになれるような言葉がけをしてくれるのか疑問で、、またひどい余命宣告を繰り返し言うのではないかと心配です。父の健康への前向きな気持ちを削がないでほしいなと思っています。