意図してか意図せずしてか,株主総会において「宙組事件」のパワハラ行為者の個人名をあげた株主の功績(?)は,部外者は週刊誌報道でしか知り得なかった加害者個人を「推定」ではなく「確定」させたことだろう.

 株主総会出席者のレポートを読むに,当該株主があげたパワハラ行為者の個人名はこれまで噂されてきた人々で相違なく,阪急阪神HD側はそれを否定しなかった.(ちなみに「個人名出すな」の株主もこの点は否定していない模様)

もし,パワハラ行為者の名前に間違いがあれば,当該生徒は無関係であると否定する筈だ.

 つまり,異論がないのだから「宙組事件」のパワハラ行為者(加害者)は噂されてきた人々で間違いないだろう.

 当ブログは今のところは加害者の個人名を明記する予定はないが,本記事は以上の事実をふまえて書く.



 宙組公演において舞台挨拶をした2人と理事長が,昨年亡くなった宙組団員を追悼しなかったこと,過重労働・パワハラによる団員の自死を引き起こしたことへの謝罪がなかったことが初日以来,問題視されている.
 しかし,宙組公演で「謝罪・黙祷・追悼」等がなかったのは当然に思える.

 なにしろ,在団中のパワハラ行為者は処罰を受けず,全員が宙組公演に出演している.事件の責任を取らない取らせない人々による舞台である.
その上,舞台挨拶をした2人は特定されたパワハラ行為者10人に含まれており,公演前に挨拶した理事長は「証拠見せろ」だの故人・遺族への二次加害ともとれる暴言を吐いた人物である.
舞台上で謝罪・追悼の言葉を述べたり,亡くなった仲間への黙祷を促したり,普通であれば「まともな振る舞い」を加害者である彼女らがするのは最早不自然なのだ.

 例えるならば,殺人犯が自分が殺した被害者のために大衆に向かって黙祷を促したり,哀悼の意を表したりするようなものだ.
殺人犯がそうしようものなら,それこそ「何でアンタが…(略)」と思うだろう.明らかに変だ.

 殺人犯の例えは過激かもしれないが,「宙組事件」には当たらずといえども遠からず.故人の受けた劇団内パワーハラスメントが自死の一因になったことは劇団側も認めるところだ.

 そして,特定されたパワハラ行為者10人のうち,遺族への謝罪文未提出者は全て宙組生である.
最も深く謝罪すべき相手である遺族を差し置いて,観客やファンに自らのパワハラ行為を謝罪するのは順序が違う.
しかも,遺族には文書での謝罪(未提出者あり)で済ませ,観客・ファンには顔を見せて直接謝罪するならば,遺族は益々軽んじられたことになろう.
 
 「亡くなった団員が2度と立てない舞台に加害者が立つ」という事件後の最大の間違いをしたために,加害者はまともな振る舞いをする資格すら失ったのだ.
何もかも手遅れだ.