「宙組団員自死事件」において,遺族と劇団の合意が締結されてから1ヶ月が経とうとしている.

劇団が亡くなった団員へのパワーハラスメントを認めた後も,ネット上での故人・遺族への中傷は絶えない.

 

 加害者や宝塚歌劇団の今後など知ったことではない.

しかし,ご遺族,特に現役劇団員であるご令妹が,今この瞬間も,劇団や当該企業に酷い仕打ちを受けているのではないかと,そこが何より気がかりである.


 これまでの劇団の不誠実な対応は言わずもがな,

自分勝手な宝塚ファンが,協議中に声明(訴え)を出した彼女に「宝塚を売った」,休演すれば「特別扱い」などとわざわざ見えるブログやXに書いたり,

複数の宝塚OGが,彼女の休演を心配する素振りも見せず,手放しに宙組公演再開を歓喜したり…


 一元ファンの筆者が観察できる範囲でも,遺族である彼女への風当たりは相当強い.

彼女が在籍する組内で,劇団内で,陰湿な報復を受けていなければいいが….

 一般的に自死で身内を亡くした人には,周囲はいつも以上に温かく接するものだが,宝塚歌劇団は例外のようなので信用ならない.


 彼女が出した声明は正当な手順を踏んだものであり,その後も在籍し休演を発表することも何ら咎められる必要のない当然の権利である.


 何よりも,コンプライアンス違反のパワハラ行為者(加害者)が降格・除籍等の処分を受けず,劇団に居座り舞台復帰するなどと勝手気ままにやるのであれば,

本件に非が無い遺族の彼女は尚のこと,ご自身の思いを最優先に,居たいだけ劇団に在籍しても何の問題もないだろう.