Good Morning New Life 2024.5.19【介護&剣道&サッカー②】


『何事も利己心や虚栄心からするのではなく、へりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者と考え、 めいめい自分のことだけでなく、他人のことにも注意を払いなさい。』(フィリピの信徒への手紙2章3)


その2(謙遜な僕) 

  父は、日本代表になったことで、剣道の名門高校や名門大学から、師範代にとのオファーが幾つかありました。 僕には少し自慢げに『お前もサッカーの代表になれるのか』と聞きました。私「ノーコメント」ただ父は少しも偉そうにはなりませんでした。 大火災にあって工場を全焼したり、その後も忙しく町工場を立て直したりで、剣道は7段教師どまりでした。父はすべてのオファーをことわり、町の道場で、子供や女性や、初心者を教え続けました。住んだ地域に、沢山の有段者が生まれました。自分の力や使命のようなものをちゃんと知っていたのかもしれません。当時僕は、もったいないなと思っていましたが、今はその思いがわかります。先生と呼ばれても偉そうにはなりませんでした。誰に対しても上からものを言うようなことがありませんでした。その姿を見て人はどう思ったかは、知れませんが、自分は謙遜を学びました。穏やかでお人好しな、どこにでもいそうなオヤジでしたが、その潔い生き方は侍だったのだと今思います。サッカーがうまいからといって、偉いわけではありません。レギュラーだからといって、人として優れているわけではありません。能力があるから凄いのではなく、いつも全力で取り組むから凄いのです。 持てる力がどのくらいであっても、一生懸命全力で取り組めば、いつも潔い態度で、だれに対しても謙遜な態度を示せるのではないかと思います。・・互いに相手を自分よりも優れた者と考え・・よう。 つづく


ニューライフチャーチ清瀬

牧師 福井和哉