2024.3.31Easter礼拝メッセージ(マルコによる福音書16章1節-11節)


『安息日が終わると、マグダラのマリア、ヤコブの母マリア、サロメは、イエスに油を塗りに行くために香料を買った。 そして、週の初めの日の朝ごく早く、日が出るとすぐ墓に行った。 彼女たちは、「だれが墓の入り口からあの石を転がしてくれるでしょうか」と話し合っていた。 ところが、目を上げて見ると、石は既にわきへ転がしてあった。石は非常に大きかったのである。 墓の中に入ると、白い長い衣を着た若者が右手に座っているのが見えたので、婦人たちはひどく驚いた。 若者は言った。「驚くことはない。あなたがたは十字架につけられたナザレのイエスを捜しているが、あの方は復活なさって、ここにはおられない。御覧なさい。お納めした場所である。 さあ、行って、弟子たちとペトロに告げなさい。『あの方は、あなたがたより先にガリラヤへ行かれる。かねて言われたとおり、そこでお目にかかれる』と。」 婦人たちは墓を出て逃げ去った。震え上がり、正気を失っていた。そして、だれにも何も言わなかった。恐ろしかったからである。〔イエスは週の初めの日の朝早く、復活して、まずマグダラのマリアに御自身を現された。このマリアは、以前イエスに七つの悪霊を追い出していただいた婦人である。 マリアは、イエスと一緒にいた人々が泣き悲しんでいるところへ行って、このことを知らせた。 しかし彼らは、イエスが生きておられること、そしてマリアがそのイエスを見たことを聞いても、信じなかった。』(マルコによる福音書16章1節-11節)

 イエス様が埋葬された次の日、祭司長たちとファリサイ派の人々は、ピラトのところに集まって、 「閣下、人を惑わすあの者がまだ生きていたとき、『自分は三日後に復活する』と言っていたのを、わたしたちは思い出しました。 ですから、三日目まで墓を見張るように命令してください。そうでないと、弟子たちが来て死体を盗み出し、『イエスは死者の中から復活した』などと民衆に言いふらすかもしれません。そうなると、人々は前よりもひどく惑わされることになります。」と相談しました。 ピラトは「あなたたちには、番兵がいるはずだ。行って、しっかりと見張らせるがよい。」 と語り墓の石に封印をし、番兵を置きました。』
 この2千年来、復活については、キリスト教内外で、あった、なかったと論争されています。祭司長たちはお金を使って「弟子たちが盗んで行った」と、うその証言を番兵たちにさせます。2千年来作り話と思っている人もいるのです。しかし封印された石はどかされ墓は空になっていました。
 イエス・キリストの命はどんな封印をも打ち破ります。イエス様の復活のいのちは、私達の行く手を阻むあらゆる力を打ち破ります。
 十字架の死から三日目の週の初めの日、マグダラのマリア、ヤコブの母マリア、サロメが、イエス様の遺体に香料を塗るために墓にやってきたのです。すると、いるはずの番兵がいなくなり封印されていた大きな石がわきに転がされていたのです。彼女たちは、「だれが墓の入り口からあの石を転がしてくれるでしょうか」と話し合いながら、来ましたが、目を上げて見ると、石は既にわきへ転がしてありました。墓の中に入ると、白い長い衣を着た若者が右手に座っているのが見えたので、婦人たちはひどく驚きました。 「驚くことはない。あなたがたは十字架につけられたナザレのイエスを捜しているが、あの方は復活なさって、ここにはおられない。」と、そのみ使いは言いました。
 聖書は最初の証言者に女性を選びました。そこには真実があります。彼女たちは誠実で愛情深い人たちでした。また、埋葬には弟子たちではなく、ユダヤ教側のアリマタヤのヨセフ(ユダヤの議員)とニコデモ(ファリサイ派の学者)が選ばれました。彼らも正直で誠実な指導者でした。
 その後復活したイエス様は、40日間弟子達と聖書を学び、食事をし天にお帰りになりました。やがて聖霊と共にあの臆病な弟子たちや復活の力を信じる人々を通してキリストの福音はこの2000年来全世界へ広がっていったのです。キリストの復活は、政治や宗教や歴史上のあらゆる攻撃に覆されることなく、今もこうして信じる者の力となっているのです。イエス様は、ご自分が語られたとおり、復活なさいました。空の墓は、イエス・キリストこそ死を打ち破り、永遠の命を与える方であることを示す証となり象徴となったのです。