【一生分の運を使い切った件】
昭和も終わり、平成に移り変わり数年たった、29年程前、何か特別な力に守られているかのように、災害かをギリギリのタイミングで回避出来た、私に起こった、奇跡な出来事を今回は、お話ししようと思いますので、少しお時間を拝借いただきます。
1995年（29年前）、日本中を震撼させる大事件（2件）が立て続けに起きました。
一つ目の奇跡は、阪神大震災です。
正月休みも終わり、少し落ち着いた１月中旬頃、九州支店で仲の良かった先輩・後輩と一緒に有給と週末を利用して、奈良・京都・大阪に旅行へ行く事となりました。
京都で合流して、京都・奈良・大阪を観光し、最終日の大阪では、義兄が務めている大阪ロイヤルホテルの高級中華店で、普段食べられない高級中華をおなか一杯ご馳走になって、翌日解散し、私は、もう1日休みを多く取り、大阪に住む姉の所で1泊する予定をしておりました。
しかし、旅行へ出発する直前に、直属上司のご家族に不幸があり、北海道へ帰省する事となりましたので、久々に会う姉の所で1泊する事を断念し、東京へ戻る事にしました。
無事に東京へ戻り翌日の朝、いつも通りに会社へ出社すると、オフィスに設置してある、テレビの前に、すでに出社していた社員が群がっており、画面には、街が崩壊し、いたる所で、黒煙が上がる、映像が流れ、阪神地方で早朝に大きな地震が起きた事を知りました。
姉夫婦に特に被害は、無かったと、連絡がありましたので、数日後に様子を聞いてみた所、当日の朝早く、大きな地震があり、揺れと同じ方向に向いている、家具は、全て倒れ、家の中は、足のふい場もないほど、ガラスが散乱し、片付けが大変であったと、言っておりました。
当初の予定通り、大阪に1泊していたら、阪神大震災に遭遇し、しばらくは東京へ戻れなかったと思います。（そのまま大阪支店へ移動だったかも？）
二つ目の奇跡は、地下鉄サリン事件です。
阪神大震災をギリギリのタイミングで東京へ戻って、被害に遭わずにすみ、数か月後の朝、いつもの様に、出社する為、自宅近くの駅から私鉄に乗り、新橋へ向かう途中に起きました。
定期券は澁谷経由で銀座線にて新橋まで購入しておりますが、中目黒で日比谷線に乗り換える方が、同じホームで乗り替えた方が乗り換えが楽なので、主に中目黒で乗り換えておりました。
当日は、電車もいつも通り大変混雑しており、中目黒で乗り換えの準備をしていると、目の前に座っていた人が、珍しく降りた為、空いた座席に座る事が出来、定期券通り渋谷経由で新橋まで行く事となりました。
会社に到着し、座席につくと、阪神大震災の時と同様、社内テレビの前に、早めに出社していた数人が群がっており、画面には、都内数多くの地下鉄入り口付近から避難する人や救急車で運ばれる人の映像が映っており、アナウンサーも何が起きているのかわからないまま、実況中継をしておりました。（なにやら大変な事が起こっている様子でした）
状況が不明なので、テレビをつけたまま、仕事をしていると、都内地下鉄内でサリンなる毒ガスがまかれた様であると、発表があり、初めて聞く名前に聞き耳を立てながら、業務をこなしておりました。
時間が経過してゆくうちに、事件の全貌が明らかになり、オウム真理教による、都内で発生したテロ行為であることがわかってまいりました。
私がいつも利用している、日比谷線でも被害があり、丁度乗り換える予定の列車の車両でサリンの被害が起きた等で、この時も前に座っていた人が座席を立ち、座れなければ、間違いなく私もサリンの被害に遭っていたと思うと、本当に何か見えない力で、大きな災害から守られていたようにしか感じられませんでした。
このような事がありましたので、私の一生分の運を使い切ってしまったように感じ、残りの人生は、残ったわずかばかりのラッキーを小出しにして、人生を送っております。
（ラッキーの出がらし人生です）
あ～、あ～！宝くじ１億円当たらないかな～！
（買わないけど！）
