【柔道部物語:定期試験について】

 受験シーズン真っ盛りで、様々な所で受験や定期試験のお話を耳に致しますので、学生時代の試験等の事を思いだしましたので、今回はそんな、試験の事をお話致しましょう。

 

 大学という所は、高校までとは異なり、自分で時間割を作成し、卒業までの単位を取得するシステムなのですが、1・2年生は、八王子校舎にあり、夕方から稽古があるので、午前中にある必修科目の第2語学(インドネシア語)しか、学校へ通わないのですが、時間割は、全て埋め試験だけ受けて、合格すればラッキーという事になっており、落ちても再履修はせずにほかの科目で埋め、卒業まで時間割だけは、優等生でした。(実際に講義に出席したことは、ありませんでした。)

 

 必修の第2語学ですら、講義に出ずにインドネシア研究会の同級生にレポートを書いてもらい、合格します。(何故か文化部は、柔道部にやさしですね)

 

 大学の試験は、夏休み前(前期7月)・2月初旬(後期)の2回行われ、試験期間中は、稽古も休みになり、過酷な生活の中でも、ひと時の安らぎの時でもあります。

政経学部の試験は、問題に対して文章で答える形式のもので、当然、普段講義など出た事もない柔道部には、問題に対し答えを書くことなど不可能に近いものでした。

 

 武道系の大学であった為、当時の教授には、柔道部に対し大変寛大な方々もおられましたので、白紙の答案では、点数は付けられないが、何か記述している者に対しては、合格ラインぎりぎりの点を付けてくれる教授が多くおられましたので、何とか単位を取得できました。

 

 そこで、答案に何を書き込むかと言いますと、運動部の為、稽古やトレーニングが忙しく講義に出たい気持ちは、山々であるが、出席できないという内容の言い訳文やカレーライスのおいしい作り方、大学の歌集に掲載されている校歌他を記入と様々な事柄を、B4の答案用紙一面(時に裏も使用)に、あれやこれやと無い知恵を絞りだし、一生懸命書き込みます。

 

 すると、結構な確率で、合格点ギリギリの単位を取得することが出来ました。(現在では、ありえない昭和の香りが漂いますね)

 

 ある教授は、試験期間前の講義中に試験を行ったことを知ったので、追試等をお願いしに、教授の所に伺うと、履修していた柔道部員はA判定になっており、講義や試験も受けていないのに、法律関係は、みんな優秀な成績を獲得できました。

 

 このような事を年2回、在学中(私は、5年?)行い、言い訳の技術を磨いたおかげで、卒業後40年程過ぎた現在でも、職場で発生した始末書レベルのトラブルが生じた場合、私の所へ原案及び下書きの依頼が絶えることがありません。(始末書職人と呼ばれています)

 

 無駄に長い人生を過ごしてまいりましたが、無駄な経験は、無いという事をいまさらながらに思い、今日も依頼のあった始末書の原案及び下書きを仕事の合間に作成しています。

学生時代の部活動

 

 

 

 

 

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