【七転び八起き:2度目の学生生活】

 リストラを機に36歳にして、栄養士の専門学校に入学し第2の学生生活が始まりました。

 

 男子校から武道系大学の柔道部を卒業し、学生時代には、合コンなども一切なく、ゼネコンの現場事務などをしていた私にとって、若い女子との接点など一切なく、そんな私が90%以上女子ばかりの栄養士の専門学校という所に迷い込んでしまいました。

(まるで異世界の迷宮の様でした)

 

 教室や廊下には、制服を着た若い女子であふれかえっており、その中に36歳のおじさんが混じるわけですから、異世界に転生したような感覚で教師とは、違う立場で教室の中でみんなと一緒に学生をしていると、複雑な感覚になります。

 

 50名いるクラスメイトの中で、男子は私を含め7名程いましたので、入学当初は、休憩時間やお昼など行動を共にしておりましたが、すぐに女子クループとも仲良くなり、自然と女子グループと行動を共にする時間の方が多くなりました。

 

 過去に数名30~40代の方も入学されたことがあるようでしたが、数か月で退学されていった方も多くおられるようです。

 

 実際、私のほかにもう一人、40代の女性もクラスに一人おりましたが、2か月もしないうちに退学してしまいました。(自分でもこの適応能力にびっくりですね)

 

 仲良しグループの社会人経験者数名と現役のクラスメイトなどと時間を共にしていると、自分が36歳のおじさんであることを忘れ、20代の学生時代人戻ったようで、楽しい時間を過ごす事ができました。(小説やアニメで過去に戻ったような感覚です)

 

 初めは、学生であって学生ではない感覚でしたが、打ち解けるまでに時間はかからず、知らない内になじんでいた様で、放課後には、親や先生に出来ない悩みを相談(恋や人間関係など)され、ファミレスでおしゃべり&勉強会などをし、失った時間を取りも出していた様に感じます。

 

 高校を卒業したとはいえ18歳の女子は、まだまだ子供の様で、彼女たちにとって私は、親戚の遊んでくれる叔父さんみたいな存在だったのだと思います。

 

 放課後にファミレス・カラオケ・ボーリング・ゲームセンター他色々な所に遊びに行き、数少ない成人している女子グループと時折、お酒を飲みに行く事もありました。

 

 おじさん達の通う銀座のバーや少しお高い和食のお店などは、とても珍しがられ、その代わりに若い子が通う、おしゃれなお店を教えてもらい、お互いの情報を交換し、楽しい学生生活を送っておりました。(ちゃんと勉強もしていましたよ!)

 

 2年間は長い様でしたが、あっという間に過ぎ去った充実した時間でした。

 

 授業風景の様子などは、次回のお楽しみと致しましょう。

人生をかえた転機は

 

 

 

 

 

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