2024/02/10パリ・オペラ座バレエ団 2024年日本公演 白鳥の湖 東京文化会館

・ⅱ

どうもヌレエフファンです(`・ω・´)

ヌレエフの白鳥の湖を見てきました

(ヌレエフ版「白鳥の湖」原振付マリウス・プティパ)

 

2011年ごろにディアゴスティーニのバレエ50の

dvdでパリオペのヌレエフ白鳥(主演ジョゼ・マルティネス アニエス・ルテスチュ)を

見てから ン何年・・

 

見たかったのを・・

 

東京で初めて見た

感激もひとしおです

 

見に行くの遅いな

 

始まりが椅子に座ったジークフリート王子が

夢に 悪魔ロットバルトが

オデット姫を 白鳥に変えるのを

見る・・というもの

 

これは ヌレエフが

ブルノンヴィルの影響があって

夢の要素を取り入れている

とダンスマガジンに載っていました

(オーギュスト・ブルノンヴィルのロマンティック・バレエ)

 

ヌレエフのマイムや

小道具使い、演出によって

話の筋が

分かり易いのは

 

プティパ(「白鳥の湖」原振付マリウス・プティパ)や

シュツットガルト(シュツットガルト・バレエ団 ジョン・クランコの

「白鳥の湖」)の影響もあり、

 

父のいない王子が

家庭教師・実は悪魔ロットバルトに

精神的に頼り 支配されてゆく、

メランコリックな性格の

王子が 結婚に

 

戸惑い ナーバスなソロを踊り

精神性を表現するといった

 

王子の人間性を深め

演劇性も高いのが

 

ヌレエフ作品の特徴です

 

簡潔にして複雑(`・ω・´)

 

それがヌレエフ

 

王子/ギョ―ム・ディオップ

 

ディオップは

茶色の髪、褐色の肌

高い身体能力、柔軟性も

素晴らしく、品もよい、

 

いや良かったね☻

 

とてもお若い

23歳ぐらい⁈

 

可愛らしい顔立ちが

ヌレエフに似てる

 

短髪の王子が

新鮮だった

 

成人式で

憂鬱な王子が

女友達と

踊る内に

 

楽しくなって踊ると

 

いった演技も上手く

ステップの形が美しい

 

長い手足を

 

振ると品が良く優雅

 

それは 今公演の芸術監督ジョゼ・マルティネスを

彷彿とさせ、って

 

マルティネスの仕業( ´艸`)

 

マルティネスとパートナーの

ルティスチュが今公演のバレエ教師

 

ディオップが回転終わりに

バレエの足の4番ポジションで

 

後ろ方足を遠くに

丁寧に下すのが

 

優雅で見栄えがして

 

ヌレエフ以来の

伝統芸が見れて

 

序盤で満足( ´艸`)←早いわ

 

オーケストラが

チャイコフスキーの音楽を

大胆に ゆったりと

全体的に優雅に

パリオペ仕様に演奏していた

 

やっぱりチャイコフスキーの

白鳥はいい

ファンタジックでセンチメンタル

 

舞台装置も豪華で

衣装がシャーベットカラーの

グラデーションが美しい

 

照明も光と影のグラデーションが

美しく 何ならダンサーが床に

映った姿と影も見せ

暗転では柱が逆光になり

隙間から光が漏れるといった

凝りっぷり

 

明るい場面でも端は

暗く影で縁取られ 

幻想度が上がっている

 

王子の友人たちが

踊る場面でも

 

王子と家庭教師ヴォルフガングが

演技していて

 

友人たちは4つは

違う踊りを踊っていると

いった

 

舞台全体が動き

舞台全体を使っています

 

王子の友人たちの踊り

若手ダンサーたちが

元気に踊っていて良かった

 

王子の踊りも

古典版より増えていて

 

ディオップのソロが

素晴らしかった

 

王子と家庭教師の踊り

 

家庭教師/悪魔ロットバルト アントニオ・コンフォルティ

コンフォルティは線の細さが

優美なダンサー 家庭教師と

悪魔をノーブルに演じていた

 

1幕で王子と家庭教師の踊りが

3つあって

 

徐々に悪魔が王子を

征服していくのが

見どころ?

 

踊りの軸が

水平に直線から

外れて 斜めに

回転したり

 

床を使った上下の

動きが モダンなダンスに

なっている

(クラシックバレエ.は 垂直志向である)

 

踊ってると楽しくなって

元気に

踊るディオップが

魅力的

 

王子の友人3人の踊り パ・ド・トロワ

ドラマティックで若さ溢れる

音楽と踊りが良かった

女性ソロ1イネス・マッキントッシュが小鳥の

よう 女性ソロ2ブルーエン・バティストーニが

颯爽としていた

 

1幕終盤の乾杯の踊りが

ヌレエフによって

男性ダンサーたちだけに変更され

 

男性ダンサーの踊りが

増えている

 

手をつないで

円になって集まって

そこから出たり入ったり

する踊りが楽しい

 

憂鬱な王子のソロ

母女王に結婚を命令された

王子の複雑な心情を表現且つ

バラードながらも

高難易度の振付を

こなさなければならない

 

ディオップは

軽々と踊りこなし

訥々とした王子の演技もよい

品がよろしい

 

いや、良かったね☻

 

今回、当たったよ(´;ω;`)ウゥゥ嬉しい・・

パリオペはハズレないけどなっ

ハズレても楽しいけどなっ

バレエは・・

 

第2幕

美しい湖を

描いた大絵画が飾られ

幻想的なフインキを高めている

 

オデット/オディール ヴァランティーヌ・コラサント

悪魔に白鳥にされたオデット姫のコラサントは

序幕でも思ったけど、演技が上手い

それに 情緒的だ

はっきりとした意志をもった

フランスマダムの中では希少な

タイプなのかも

 

高い身体能力、背中が柔らかく

柔軟性に富み 高い技術を持ち

 

ディオップと似たものカップルで

相性が良い

 

ベテランエレガント美女と

若手の可愛い青年との組み合わせ・・

 

萌え、と・・

 

反対の組み合わせでもok←何がっ⁈

 

ヌレエフも年上のエレガント美女が大好物だったよ・・

ヌレエフ晩年には年下のエレガント美女も

大好物だった・・

 

エレガント美女はいい

 

それで森で王子とオデットが出会って

すぐに

悪魔が王子を退けるんだけど

 

王子弱すぎない(・・?

 

王子弱すぎ疑惑

 

悪魔が王子を一払いって感じなんだよね(;^_^A

最初は王子は繊細なキャラだから弱くても

終幕では王子がオデットの為に悪魔と果敢に戦って

成長して強くなるってことなんだと思う

 

コラサントが白鳥群舞を従えて

白鳥の女王として

ディオップに弓を射かけないでと

言う場面が毅然としていた

 

オデットとその侍女達白鳥群舞達は

夜だけ人間の姿に戻る

 

白鳥群舞の青暗い光に白き姿を照らされて

整然と並んでいるのは

何回みてもやっぱり

圧巻する

 

主張した女性達って感じで

現代的だと思った

日本人だと幽玄の美って感じになる

 

再会したディオップとコラサントのバラード

二人寄り添い歩き

ディオップがコラサントの肩を抱くところが

雰囲気があってよかった

 

このバラードの後に

コミカルな4羽の小さい白鳥の

踊り

 

大胆な4羽の大きな白鳥の

踊りが続き

 

最後はコーダ(全員でのアップテンポな踊り)で

プティパの振付のバラエティーが富んでいて

面白い

 

コラサントは王子との結婚の

意志を固め力強く踊り

 

ディオップは愛を手に入れ

喜び踊り

 

それを白鳥群舞が祝って

二人の愛が高まるのが

よく表現されていた

 

ディオップのコラサントの

サポートが卒がない

コラサントの協力があり

いやむしろ終盤 終幕に向けての

長距離マラソンによって

どんどん上達していってます( ー`дー´)キリッ

 

てかはじめから上手いんか

 

 

第三幕 舞踏会

 

各国の民族舞踊がこちらもバラエティに

富んでいて楽しい

 

スペインの踊りがあるが

振付のプティパはスペインで

踊っていたことがある

 

ナポリの踊りのポリーヌ・ヴェルディュザンとシリル・ミティリアンが

ノっていた( ´艸`)

 

悪魔と悪魔の娘黒鳥オディール姫の登場シーンが

 

音楽がミステリアスで 暗転もして

タイミングも良くて好きなので

楽しみにしていました

 

今回も出が、

魔は静かに歩み寄るって

感じで良かったです

 

ヌレエフ作品は

美術・音楽・演出が、踊り以外は

今ではかなり

失われてしまっていて

寂しく思っていたのですが(´;ω;`)

 

この白鳥公演は再現度が激高っ( ´艸`)嬉しい

 

黒鳥のパ・ド・ドウ

コラサントの黒鳥は

可愛らしい感じだった

サラっとしていて嫌味が無く

品が良い

 

王子と悪魔と3人で踊るので

悪魔の影響力が増大している

 

悪魔ロットバルト卿の踊り

コンフォルティがヌレエフの得意技炸裂の

振付に挑戦していた

(初演時ロットバルトはヌレエフの役だった)

 

王子のソロ

ディオップが若さと喜びに溢れる

王子を ノーブルに踊った

アラベスクポーズの後ろ足がピョンとしてる( ´艸`)

サービスでやってくれたのだと思う

 

ヌレエフもぴょんぴょん飛び跳ねて

踊っていたよ・・

 

回転 ジャンプ ポーズの形が美しく

身体能力が高く 踊りが

うますぎるので

 

キメでは音楽を

ゆったりと取る余裕ぶりで

素晴らしかった

 

黒鳥のソロ

コラサントはとても

安定していて ベテランの余裕を

発揮していた

 

ピケターン(つま先立ちでの回転)のマネージュ(舞台1周)ではゆったりと安定して

優雅に回り切り素晴らしかった

 

コーダ

ディオップのジャンプが高い

 

ジャンプでの舞台一周では

ジャンプの形が美しく

軽々と飛んでいた

 

黒鳥の32回転

コラサントはビクともしない軸で

驚異の

安定力を発揮

 

あでやかな笑顔で回転しながら 前方に進むと

いうサービスをしてくれて

会場が盛り上がった

 

王子の連続回転

ディオップが余裕すぎる

回転の形が美しかった

 

音楽も盛り上がって

本当に楽しかった( ´艸`)

 

第4幕

王子がオデットとの結婚

の誓いを破り

傷ついたオデットが森へ帰還する

 

白鳥群舞達がオデットに対して

力強く迎え入れていて

頼りになる感じ

 

照明がグラデーションでまだらで

凝っている

 

悪魔に騙された王子が

オデットを探し

白鳥達を描き分けると

羽がぶわっと舞い上がる

のが美しいと思う

最後に王子がオデットを

見つけ出すのもいい

 

許しを請う王子とオデットの踊り

二人手をつないで 地に倒れて

罪を償おうと進もうとしても

もう遅いという 踊りが切ない(´;ω;`)ウゥゥ

 

ヌレエフとパートナーのフォンティーンもこの

踊りおどっていたよdvdで

 

オデットが白鳥の仲間達の元へ

戻っていくのを王子が引き止める中

 

王子に白鳥達が迫ってくる演出が

ドラマチック

 

ちょっとバランシンの白鳥の演出を

マイルドにした感じ?

(ジョージ・バランシン振付「白鳥の湖」)

 

オデットは悪魔に囚われる

 

第三幕と繰り返しの王子とオデットと

悪魔のパ・ド・トロワ

三人で協力して ラストマラソンを

走り切るぜっ

 

オデットが完全に悪魔に囚われてしまう

 

王子は悪魔と対決する

 

舞台では古典ではやらない

ライトの雷やドライアイスの煙の演出がなされ盛り上がる(`・ω・´)

 

クラシックなラストだとそういう

演出が無くて

 

王子と悪魔が戦って 王子が悪魔から

はねをもぎ取るとか

悪魔が倒れても

舞台からはけないとか

 

演技が難しくて 三人で全力で

強力して乗り切らなくてはならない

 

そういう古典の演出も好きだけど

 

ヌレエフ版だと

悪魔に敗れた王子が

 

一人取り残され

 

序盤で王子が夢見たように

 

悪魔がオデットを連れて

天に昇ってゆく・・

 

ワイヤーを使った演出が

されています

 

ラストは三人

コラサント、ディオップ、コンフォルティが

全力で駆け抜けて 我々観客も

全力で応援して、

 

いや良かったです( ´艸`)

 

今回大当たりだった~( ´艸`)

 

カーテンコールでのコラサントとディオップは

控え目で ほんとにフランス人?

フランス人じゃないか 分からん

 

それで 今回っていうか

前回もなんだけど

 

体調が悪いから

2階席以上に座り、

舞台が暗くなると

ちょっとパニックに

なってしまう・・

 

今回は1階席が取れなくて

2階席だった

次回からは対策したい