厚岸に向かう途中で雨が降り出したので、また出直しかと覚悟しましたが、船を出すと言われちゃしょうがない。T船長、ありがとうございました。(2011.9.17)


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まぁ、7月に来た時同様雨ですが、厚岸小島だけじゃなく大黒島までちゃんと見えますね。


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厚岸から出るアザラシウォッチングツアーをお願いしたのですが、いや、厚岸からだと結構遠いなぁ。波は1.5m-2mくらいですが、うねりはあるし、昆布漁に使う小型船(1tあるかどうか、2tはないでしょう)なので、波を越えるたびに衝撃が。幻のツアーといわれてしまうのもよく分かります。



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愛冠岬を過ぎます。普通の観光コースでは絶対に見ることのできない景観、であることは間違いないですが・・・。この後、大黒島に近づくまでは船長の操船技術に感銘を受けることしきり、というか、「命は預けた」状態。


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大黒島に近づきました。中央~左にポツポツと黒い洞窟のようなものが見えます。戦時中に特殊潜航艇か何かを収納するために掘ったものだそうですが・・・。海鳥繁殖地の保護の関係でしょうか、送電線や建物も見えます。常住者は居ません。


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波はまた少し高くなります。島の南端を回り込みます。

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灯台がありますね。



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ゼニガタアザラシが顔を出しました。うまく撮れたのはこれだけですが、他にも10頭前後は見掛けました。

日本沿岸に常住する唯一のアザラシ(そう言えば稚内・抜海港のゴマフアザラシは冬だけだ)で、国内では襟裳岬周辺と大黒島がメインの生息地で数百頭しか居ない、と聞くとありがたみが増します。


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黒地に白の模様なので、岩と同化して見つけにくいですが、真ん中ら辺、岩の上に3頭寝転んでいます。内一頭は明らかにこっちを見ています。警戒心が強いので、観光遊覧船のような大きな船(!)では逃げてしまうそうです。保護するためにも、もう少し観光資源化したいところでしょうが、なかなか難しそうです。


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厚岸小島に向かいます。向かい風だったのが追い風に変わったので、波の衝撃もだいぶ穏やかになりました。


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厚岸小島に上陸します。人が住んでいる島で桟橋がないところはほかにちょっと記憶にありません。

砂利浜に舟を乗り上げて、波が返す瞬間を狙って駆け足で上陸しますが、帰りは片足を濡らしてしまいました。長靴を借りとけばよかった。


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昆布干し場にできる平地があるから人が住める、ということですね。

雨なのでどっちみち昆布漁は休みですが、防災関連の行事か何かで元々お休みだった、というのは後で聞きました。

奥の右端の建物はかつて学校だったとか。

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今は昆布漁の時期に7世帯くらいが住んでいるとか。

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桟橋もなしに資材をどうやって持ち込んだんだろう。すごいなぁ。


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大黒島を振り返ります。


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反対側は床譚。驚くほど近い。


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厚岸に帰港後、車で床譚に戻って島の全景を。

行きに慎重だった船長は、厚岸港に近づいてから随分飛ばして「これで50km/時くらい」と言っていました。なんだか(どれくらい船に強いか)試されているような気もしました。お疲れ様でした。