2022年7月に投稿した記事ですが、再投稿させていただきます。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

最強脳』という本を読みました。

 

最強脳―『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業―(新潮新書)

 

運動をすると脳が活性化され、記憶力、集中力、発想力も上がり、ストレスへの耐性も強化され、充実した生活が送れるようになるそうです!

 

同書には、それぞれの目的別の運動時間の目安や、どういったことをしたら良いのか、アドバイスが載っていたのですが、私が特に強化したい、集中力を上げるための運動についてメモしておこうと思います。

 

運動で集中力を上げるには

同書の中の「ドクターの処方箋」より

最低20分、出来ればそれより長く、脈拍が上がる(心臓がドキドキする)運動をする。
集中力は運動後の数時間しか続かないので、朝や午前中に運動するのが良い。

 

やり方
 

朝、学校へ行く時、少し早く家を出て遠回りしてみる。普段より速く歩く。自転車やローラースケート、もちろん自分の足で走っても良い。そうやって脈拍をしっかり上げる。
 掃除も良い。掃除機と水の入ったバケツと洗剤を用意する。それから可能な限りのスピードで、家中の床を掃除する。まずは家をひとまわりして、床にある物を全て片付けておく。それから掃除機で1周、その後に雑巾かモップでもう1周。時間を計って、毎回記録更新を目指す。最後にお風呂掃除をすれば、そのままシャワーを浴びられる。運動になるだけでなく、家がきれいになるとストレスも減る。


効果
 

運動をする度に、すぐに集中力が上がるようになる。運動後1時間から数時間、集中力が続く。長い期間運動を続けるうちに、考えるのが速くなり集中できる時間が長くなっていくのを感じるはず。今までのように、脳がすぐに他のことを考えてしまうことがなくなる。

 

やってみようと思います!

 

また、こんな記述も、やる気をアップさせてくれました。

10歳の子供たちを調査した研究では、4分間運動しただけで(そう、たったの4分です)、その後1時間、集中力が高まりました。たった4分なら、やる価値があると思いませんか。

別の調査では、12分ジョギングをすると、特に視覚的な集中力が高まりました。

例えばゲームの画面を見つめているときに、目に見えた物をとらえ、それが何なのかを素早く理解することが出来るのです。これは10代の若者を使った実験でした。

 

また、得点10%アップのテクニックとして、こんなことも紹介されていました。

中学1年生を調査したところ、とても簡単なテクニックを使うだけでテストの成績が10%も上がることが分かりました。何段階かに分けて解くような問題のテストだったのですが、生徒たちの脳の前頭葉が活発になったそうです。特に作業記憶と集中力に大切な左側が活発になりました。

そのテクニックがどんなものだったかというと、座らずに立ってテストを受けただけのことでした。

 

教育大国スウェーデンでは、もうやっている!

運動は、本当に脳に良いようです。

スウェーデンのブンケフローという町の小学校で、低学年の何クラスかは週2回ではなく毎日体育の授業をすることにしました。その結果、生徒たちはもちろん運動が上手になりましたが、週に2回しか体育の授業のないクラスの生徒と比べて、国語の成績も上がったのです。しかも効果は長く続いたようです。中学3年生で卒業した時にも、他のクラスよりも不合格だった科目の数が少なかったのです。

同じような研究結果は世界中で報告されています。

脳が運動によって強くなるということを証明する研究は多数あるのです。

 

また、訳者あとがきには、こんな記述もありました。

私が住んでいるスウェーデンでは、生徒の学力を上げるために学校で積極的に運動を取り入れるようになりました。初めてそれに気付いたのは、自分の子供が小学校1年生のときです。授業中に集中力が切れてうろうろするような生徒がいると、先生は「静かに座って勉強に集中しなさい」と注意するのではなく、「外に出て、運動場を1周走ってきなさい」とアドバイスするのです。私は子供からその話を聞いて驚いたのですが、間もなくその理由が理解できました。

 

ちょうどその頃、『一流の頭脳』(今回の本とご著者は同じくアンデシュ・ハンセンさんです)という本が、スウェーデンでベストセラーになったのですが、その本には、運動をすることで、集中力、記憶力、発想力がアップし、ストレスにも強くなるといったことが書かれていたそうです。

またその3年後には、ハンセンさんの次の本『スマホ脳』が出ました。

こちらは、スマホがいかに精神をむしばみ、集中力や記憶力を低下させているか、という内容でした。

 

スウェーデンでは大勢の学校関係者がその2冊の本を読み、その結果、「勉強に集中したり、成績を上げたりするには、生徒に運動をさせることが大事」というのが、スウェーデンの学校では当たり前の認識になったそうです。

体育の授業の回数を増やした学校もあり、多くの学校が朝、授業が始まる前に20分程度運動をする時間を設けるようになったとのこと。

 

この2冊は大人向けの本でしたが、若いうちの運動量が将来にも大きく関わってくることを思い知らされた内容だったと書かれていました。

 

私も、日頃から運動するよう心掛けて、「自分最強の脳」を手に入れたいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。