昨年7月に投稿した記事ですが、再投稿させていただきます。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「世界が驚愕!『笑いの免疫力』の全記録を一挙公開。次々と明らかになる驚異の“自然治癒力”。『笑い』は人類に備わった究極の防御システム。腹の底からの『笑い』こそが、あなたの生命に奇跡を引き起こす」というアマゾンの説明文に惹かれて、『笑いの免疫学』という本を読んでみたのですが、数々の実験結果とともに、効果のメカニズムも紹介してくれていて説得力があり、読んで良かったです。
この本の中で、特に印象に残ったのは、喜劇映画を観る、という実験でした。
なんと、笑っただけで、実験に参加した全員のアトピー性皮膚炎の腫れが引いたというのです!
アトピーの人は笑わない?
「アトピーの人は笑わない⁉」
この言葉に少しギョッとする。
これはアトピー治療専門誌『あとぴナビ』(2005 No.145)の特集記事。
そういえば「ガンの人は笑わない」とも聞く。
いつも陽気にニコニコ笑っている人はアトピーともガンとも無縁そうだ。
そんな文章から始まったアトピーと笑いに関する実験の章。
『あとぴナビ』では、「笑いや音楽など心をリラックスさせることが、アトピー克服にとって、いかに大切か」を説いているそうです。
アトピー性皮膚炎も、「笑う」ことで症状が改善した、という報告もある。
また、リウマチの痛みが軽くなったという臨床報告すらあるのだ。
まさに、「笑い」は百薬の長。
『あとぴナビ』誌には、「コメディ映画を観て、笑うとアレルギー反応が軽減されることがわかってきた」とあるそうです。
『モダン・タイムス』で全員よくなった!
そこで紹介されているのがアレルギーのある人に、チャップリンの『モダン・タイムス』とMr.ビーンの喜劇映画(『ベスト・オブ・Mr.ビーン』)を観せて、変化を観察した実験である。
用いられたのは「プリックテスト」。
これは腕の皮ふ表面を、専用針でつついて、様々なアレルゲン物質を塗布し、その結果でアレルゲンを特定する方法。
その物質にアレルギー反応があると、ジンマシンのように皮ふが盛り上がったり(膨疹)、皮膚表面が赤く(赤疹)なる。
まずは、のべ26名のアレルギー患者さんたちに、あらかじめ「膨疹」を付けておき、大きさを測定しておきます。
それから『モダン・タイムス』を観てもらい、皆が笑いながら鑑賞し終わってから再び「膨疹」の大きさを測定してみたところ、全員の「膨疹」が小さくなっていたそうです!(同書に、実験結果の数値の表が載っていました)
つまり、「笑い」の効果でアレルギー(膨疹反応)は改善したのだ。
笑っただけでアトピー性皮膚炎の腫れが引いた。
これならステロイド等、副作用が怖いクスリより、はるかにいい。
Mr.ビーンで「紅斑」が縮んだ
また、イギリスの喜劇俳優Mr.ビーンの映画を観てもらう実験もしたそうです。
まず、アレルギー患者さんたちは喜劇を観る前に、やはり「プリックテスト」。
針でひっかいた腕に各々アレルギー反応を起こす物質①ダニ、②スギ花粉、③猫毛、④ヒスタミンを塗布して腫れ(膨疹)や、赤疹(紅斑)をつくっておく。
それからビデオでMr.ビーンの映画を楽しんでもらった後、これら皮ふアレルギー反応を測定すると、やはり全員の「膨疹」「紅斑」のサイズが縮んでいたそうです!(こちらの実験結果の表も載っていました)
ダニ、スギ…などアレルゲンにかかわらず、笑うだけでアトピー性皮ふ炎は改善されることが、ここでも立証された。
それも、笑った回数が多いほど、よくなっていたのだ。
むろん、辛いカユミも減少。
この「笑い」のアトピー改善効果は、笑ったあと3~4時間も続いた。
すごいです!!
(同書には、なぜただ笑うだけでアトピー性皮膚炎が良くなったのか、メカニズムが説明されていましたが、私にはちょっと難しかったので割愛させていただきますm(__)m 詳しくは本をご覧ください)
私はアトピーの症状はありませんが、笑いはガン細胞も攻撃し、自然治癒力も高めるetc.といった情報も載っていたので、『モダン・タイムス』と、『Mr.ビーン』の映画を観たくなりました。
あと、お笑い番組も最近観ていないので、久しぶりに観たくなりました。
(ちなみに「東京03」さんと「ジャングルポケット」さんのコントが特に好きです(*^^*))
最後までお読みいただきありがとうございます。