真っ暗な釜トンネルの入り口。
遠くから光が近づいてくる。車のライトだ。
ワゴン車が一台とまり、運転していたおじさんが声をかけてきた。

おまえら、何しとるんだ、こん大雨の中。釜トンは閉鎖だぞ。

部長が、歩いて上高地に行くといいだし、私は心が折れた。これ、初めての合宿というか、歩行時間3分と言ってたじゃん!。まさに山岳部あるあるである。

私の他の新入部員も泣き出した。と、おじさんが、乗れ!。えっ?釜トンネル閉鎖じゃないの?

俺は上高地の状況みにいく仕事で今から行くんだ。内緒だぞ。

え、え、え!、涙、涙、涙。

ワゴン車の中は暖かかった。寒さで震えてた体が癒される。

よく、こんな夜に大雨の中いくな、女の子もいるじゃないか!。部長がしかられてる、よしよし。

上高地バスターミナルについて、おじさんが、きをつけて行けよ!と去っていった、

ワゴン車には、中の湯温泉とかいてあった

神様仏様中の湯様!

初めての北アルプス入り口で、最初に覚えた地名であった。

…その後、今まで5回温泉入りにいったのだった。

そして、大雨で3分でなく30分かかって、小梨平につき、テントはり、びしょびしょで、全然楽しくない宴会がはじまり、寒くて、不安で、一睡もできない夜となった。

つづく。