本当はビクトル・エリセ監督の「瞳をとじて」を観たいのですが、

都合がつかず、観られずじまい(悲)

しかしエリセ監督の初期の頃の映画を観ることができたのでご紹介。

 

映画「ミツバチのささやき」

 

1973年製作のスペインの映画です。

日本に公開されたのも1985年なので、私はまだ子ども時代…

知る由もなかったのですが、名作だと言われていたので、

「瞳をとじて」が公開された頃には気になっていました。

 

1940年代のスペインの片田舎に移動映画がやってきました。

「フランケンシュタイン」の映画を観た主人公の少女アナを通して、

さまざまなことが起きる。。。

 

不勉強でスペインのことをよく知らず、

映画を通して伝えたいことが盛り沢山あるように感じられました。

生と死、戦争?の影を感じたし、何か言論の抑圧があるのか、

ものすごくメタファーも感じられました。

背景や風景も非常に美しくあるのですが、

これもまた何かを暗示しているのも感じられ、

作り込まれているのも感じました。

何より、少女アナのまなざしが素晴らしい。

目の印象が強いです。

そして演技といっていいのか天性の素質を感じました。

スープカップを持ちながら、

父親が時計のオルゴールを鳴らしたときのあの表情ったら!!!!!

言葉は少ないのに、見るものに理解させる力がすごいです。

おそらく、好きな人はこの感じ、相当好きになると思います。

このような作品が1970年代にあったのが驚きです。

私としてはそこまでささらなかったけれど、

名作であることは間違いないです。