「(定年を)45歳にすれば、30代、20代がみんな勉強するようになり、自分の人生を自分で考えるようになる」と言う意見は無茶苦茶すぎるように私は思う。

20代、30代の踏ん張りで出世する可能性がまだ残されているので貪欲な人もいる。確かにあぐらをかいて努力を怠る人も中にはいるけど、そうした人は30代になると、だんだんおいやられていくし、20代、30代の早い段階で出向するなど厳しい現実が待っている。


中小企業は、今回のコロナによって大ダメージを受けており、いつなんどき業績悪化に陥り倒産するか、わからない状況にあり45歳定年にする必要性なんて、まったくない。


雇用の流動化は最低賃金の引き上げとはまったく関係性はない。


最低賃金が高ければ流行化しないのか?

現在の離職率は賃金だけが原因ではない。

経営者、影響力のある人はもっと現実を知った上で発言して欲しい。


終身雇用は大企業だけのもので、日本の雇用形態であるかのように言うのは危険すぎる。

日本の多くは中小企業であり、中小企業は体力がないので社会変化や経済動向で倒産するリスクを背負っているので終身雇用なんて保障できない。


確かに企業にしがみつくことはよくないし、転職しても不利益なく、自ら身につけたキャリア、スキルを活かして転職できる社会になるべきだけど、社会や企業側が、まだその準備が整っていないと私はみている。


そもそも定年退職制度は年齢と言う基準だけの解雇にもなるので、定年退職制度を法律によって廃止すべきだと思う。


企業まかせだと廃止する企業、廃止しない企業が存在し、いつまでたっても定年退職制度はなくならない。


年齢や性別だけで雇用の継続の可否判断をする時代ではない。