昨日は久しぶりに
夫と一緒に少し遠出を
しました
目的地は山菜で有名な
やまあいの地区だったので
何か美味しい
キノコ料理でも食べたいね
なんて言って
ドライブ中の車の中では
珍しく夫が
スマホから音楽を選んで
流してくれます
私達夫婦はドライブ中に
音楽をかける習慣は
ありません
久しぶりのデートだったので
夫はドライブを
盛り上げるために
頑張ってくれたのでしょう
10時半頃
休憩のためにドライブインの
駐車場に車を停めると
あら?
美味しそうな山菜そば!
まだ昼食には早いけれど
早めに
小腹を満たしちゃう?
そう言って
山菜そばを食べて
ホッとしていると
息子からのラインに
気が付きました
ラインって
時々時差がありますよね?
この時もまめに
チェックしていましたが
二時間近い
時差がありました
ラインの内容は
「助けて!」
慌てて夫にラインを見せると
「今すぐ
息子の家に行こう!」
観光もしないで
息子の家に車を走らせます
途中で
「今すぐ行くから!」
と何度もラインをしますが
既読がつきません
電話をしても繋がりません
祈るような気持ちでいると
スマホが鳴りだします
見ると
息子が通っている
精神科の病院からでした
「もしもしスイ也さんの
お母さんですか?
今日はスイ也さんが
受診されたのですが
泣きじゃくってしまって
一人で帰らせない方が良いと
思います
お迎えに来て
いただけないでしょうか?」
「今は病院にいるんですね?
あぁ良かった…!
今、そちらに向かっている
最中です
到着まで二時間くらい
かかりますので
よろしくお願いします。」
「お前、今日はスイ也の所に
泊ってくれるか?」
「うん、そうする。」
二人とも
明日からの用事が無いか
どうか
頭の中で算段して
うん、大丈夫
そのうちに
「あっ!
薬を持っていない!!
家に一度帰らなくちゃ。」
「そうか、じゃあその時に
着替えも支度しろよ。」
「分かった!」
家に着いてから
バタバタと支度をして
慌ただしく息子の待つ病院に
向かいました
病院に着き
受付けに行くと
「スイ也さんの
お母さんですね
今、お呼びしますので
お待ちください」
「ところでまだ
受診料を支払っていただけて
いないんですが…。」
「申し訳ないです
お支払いします!」
等と言っているうちに
相談員の方がみえて
「今日は御両親も一緒に
もう一度
先生とお話をさせて
いただきたいのですが
宜しいでしょうか?」
と言われます
「分かりました。
お願いします!」
等と話しをしているうちに
息子が奥の待合室から
受付けに歩いて来ました
息子は仏頂面で
何も話そうとしません
駐車場で待っていた夫も
受付けに来て
先生からの呼び出しを
待ちます
30分くらい待ったところで
呼び出され
私は久しぶりに
息子の主治医とお会いします
夫は初診依頼の同伴です
「スイ也さんですが
不眠症が酷くて睡眠薬を
色々試しているのですが
なかなか効きません
今日もお薬を代えて
みました
スイ也さんは
来週まで実家に帰る事は
出来ませんか?」
「俺、ストレスで狂っちまいます」
小さな声で息子が言います
「では息子さんは
一人暮らしなんですよね?
では、どなたかがついていて
いただけますか?」
「週末は私が
一緒にいるつもりで
支度をして来ました。
でも来週は予定が入って
しまっているので
日曜日には帰らなくては
なりません。」
「分かりました。
ではスイ也さん
また来週
必ず受診してくださいね。」
そう言われて
診察室を後にする
息子の薬は院外処方で
以前は
私が薬局まで行っていた
この時にも私が一人で
薬局に行く事にして
夫と息子は病院の待合室で
待っていてもらう事にした
薬局に行って薬をもらい
病院に帰る途中で
夫から電話がかかって来る
私が病院を出てから
15分くらいの間です
「もう話にならない!
スイ也の事はもう知らん!!
帰るぞ!!」
えっ?
と思っていると
息子が一人で帰る姿が
見えます
薬の入った袋を振りますが
スイ也は気が付かずに
どんどんと
離れて行ってしまいます
病院に着くと夫が怒っていて
「今後一切
スイ也の事は助けない!!」
今までのブログの中で
夫(=スイ夫)の性格が
穏やかだと思っていた方も
いらっしゃるかと思うけれど
実はすごく
我儘で直情型なんです
モラ夫の特徴に
似ているけれど
根っこにあるのは
ただただ我儘!!
アラカンの小学生なんです
夫の事については
また近いうちに記事に
しますね
なので理屈っぽくて
察してチャンのスイ也とは
性格が合わず
たびたび衝突しています
でも、どちらもとても
愛情深いんですよ
またか。。。
と思いながら助手席に乗ると
夫はナビの目的地を
自宅に変更しています
「スイ也の薬をどうしよう。」
というと
「そんな物、捨てちまえ!」
でもしばらく運転すると
しっかりスイ也の家まで
行ってくれます
どうやらもう息子は
家に戻っているようです
私一人で車から降り
呼び鈴を鳴らすと
スイ也が玄関を細く開けます
「あんた達
今日は何をしに来たんだ!
最悪だ!!」
「分かった!
もう構わないから帰るね。
薬を受け取って。
それからこれは
スイ也に届いていた郵便と
こむら返りに効く漢方薬
それから
心を落ち着けるっていう
アロマ用の精油。」
そう言って
夫と一緒に
自宅に帰ってしまいました
本当は帰ってはいけなかった
のかもしれません
だけど私の心も限界でした
精神疾患を支える家族は
こんなふうに
せっかくの気分転換も
せっかくの思いやりも
無下にされてしまいます
どうしてもスイ也の様子が
おかしければ
私一人で
バスと電車を乗り継いで
息子の家に
行こうと思いましたが
どうやら大丈夫そう…。
ラインでは最初は
文句を言っていましたが
メッセージを交換して
「言われたように
ブログを
ちゃんと続けているよ」
などと言っているうちに
落ち着いて来て
こうして私は
スイ也の所に行かずに
済んでいます