連日暑いですね

 

 

身の安全のためには、お家で大人しくしていた方がいいかもしれませんが、そうも言っておられません

 

用事ついでに立ち寄ったシネコン

 

こんな映画がかかっていました

 

 

日々の生活に行き詰まりを感じたジェイミーとマリアンは、車の配送(=ドライブアウェイ)をしながらアメリカ縦断のドライブに出かける。

 

しかし、配送会社が手配した車のトランクに謎のスーツケースがあるのを見つけ、

 

その中に思わぬブツが入っていたことから、

スーツケースを取り戻そうとするギャングたちから追われるはめに。

 

さらにジェイミーの元カノの警察官や上院議員までも巻き込み、事態は思わぬ方向へと発展していく。

 

 

 

 

あのコーエン兄弟

その弟の方、イーサン・コーエン初監督作品、となれば、期待して観たくなります

上映時間も85分、なんの不安も無く観ていられます

 

 

 

訳の分からない行き違い

思わせぶりだけど、実はくっだらないスーツケースの中身

大物俳優の無駄遣いも笑かしてくれる

 

 

出てくる女性はほぼレズビアン

天晴れ過ぎる奔放さで体現する抑圧からの解放

そして彼女たちはアホで粗暴な男たちを翻弄し撃退する

 

 

対する男どもの権力と暴力、女性蔑視

名札を付けているのにファーストネームを呼ぶな、と若い女だけ脅すオッサン

ギャング

妻と子供、家庭が一番と看板を掲げる上院議員(多分共和党)

彼らは、お約束のように自滅する

 

 

男の警官は正論を吐くマリアンを拘置所にブチ込み、

ジェイミーの元カノ、警官のスーキーは二人の命を救う

 

 

何故、舞台が1999年のフロリダ?と調べてみたら

例えば、WHOが「同性愛」を疾病統計から除いたのが1990年代

2000年前後になってやっと同性愛が各国の処罰の対象から外されるようになってきた

そんな時代だった

 

だから、敬虔なクリスチャンのマリアンの祖母ちゃんも、

二人の仲を認めてくれる

「今はそういう時代だからね」

 

 

お馬鹿映画みたいに「あ〜面白かった」で終わってもいいし、

あれってどんな意味?って後から考えてみるのも楽しい

 

「ドライブアウェイ・ドールズ」はそんな映画です