大昔、実家で親とテレビ鑑賞した覚えがあった本作

Netflixが、何でこんな古い邦画をお勧めしてきたんだろう?

と疑問を持ちながらも、観てみました

 

 

「網走番外地」高倉健、

 

「若者たち」の山本圭、

 

丹羽哲郎、宇津井健らのまだ若い姿

父親の好きだった新劇のベテラン俳優さんたちも

まずはその懐かし過ぎる男性俳優陣

そして、

ところ構わずそのオジサンたちが煙草に火をつける

 

 

沢田研二「カサブランカ・ダンディ」(1979年)

・ききわけのない女の頬をひとつふたつ はりたおして
・背中を向けて 煙草をすえばそれで何も いうことはない

 

こんな歌詞が許された時代ですから、

パニックになった女性の頬を、居合わせた刑事が張り倒して失神させる、そんなシーンもありですし、

その女性が新幹線内で死産してしまう

 

改めて、半世紀前、昭和の作品を観ているんだな、と実感します

 

 

 

約1,500人の乗客を乗せたひかり109号博多行きは、9時48分、定刻通り東京駅19番ホームを発車した。

 

しばらくして国鉄本社公安本部に、この109号に爆弾を仕掛けたという電話が入る。

時速80キロ以下に減速されると自動的に爆発するというのだ。

 

この爆破計画は、工場の元経営者・沖田哲男(高倉健)と工員の大城浩(沖縄からの出稼ぎ労働者)、そして元過激派の闘士・古賀勝(山本圭)の手によるものだった。

沖田は500万ドルを国鉄本社に要求する。

 

運転指令長の倉持(宇津井健)は運転士に事件発生を知らせるとともに、警察庁の須永刑事部長(丹波哲郎)、公安本部長の宮下を招集し、緊急対策本部を設置する。

沖田と捜査当局との虚々実々の駆け引きが展開されるなか、巧妙な手口を駆使する沖田はついに500万ドルを手にする。

そして、恐怖のあまり極限状態に陥った人々を乗せたひかり109号が遂に広島駅を通過した・・・。

 

 

 

 

1975年公開作品です

今からみれば、あれこれツッコむことはできるでしょうが、

速度計を発火装置にした爆弾、とか、

100kmで走る新幹線の車体下部を投光器で照らし、

高速撮影カメラで撮影して爆弾の有無を確認する、

なんて、その発想の面白さはいいですね

 

犯人逮捕を優先して暴走する公安警察vs1500人の客を守るため奮闘する国鉄職員

終点福岡の爆破事故によるその経済的損失を気にかける官邸

単純な勧善懲悪にはしないその設定もいいですし、

 

また、犯人たちの身勝手な動機も、

あの時代の空気感を思えば、

いいところに製作者は目をつけたな、とも思います

 

因みに、

1971年「ニクソン・ショック」米ドルと金の交換停止

1972年  田中角栄総理就任「沖縄復帰」「あさま山荘事件」

1973年〜「オイルショック」「狂乱物価」

 高度経済成長の終焉、不況、倒産増加

の時代でした

 

トイレットペーパーがない、洗剤がない

インスタントラーメンの値段が倍々で値上がりしていく

私の身の回りで起きたのは、こんなことでしたが

 

 

 

 

新幹線は無事停車しますし、犯人は全員死亡、

ではありますが、

警察の身勝手さや官邸の狡さと対比させて、

犯人役の高倉健のあの最期の姿に共感したくなる演出

 

改めて観直して、これは結構傑作ではないか、

と思った次第です

 

 

そして、何故Netflixがこれをお勧めしてきたかと言えば、

 

こんなニュースがあったんですね

 

こんなニュースも

 

 

Netflixでリメイクしていたんですね

これは知らなかったんですが、

 

 

と、立て続けに面白い作品を観せてくれたNetflixですから、

絶対期待してしまいます

 

今から配信を楽しみに待ちましょう