ドキュメンタリー

シックス・ネーションズ フルコンタクト」8エピソード

 

2023年ラグビー欧州6カ国対抗戦(2〜3月開催)

 

昨年のラグビーW杯フランス大会(9〜10月)の前哨戦と言われ、

北半球が強いというもっぱらの評判に、

ここで優勝する国がW杯も制するか、とも言われました

 

 

そのゲームと舞台裏を、

結構生々しく記録したドキュメンタリー「シックス・ネーションズ フルコンタクト」

 

 

 

 

第3話は、アイルランドvsフランス

 

第2節、

世界ランク1位のアイルランドと、

オールブラックスも南アも破って、2021年から14連勝中の、

世界ランク2位のフランス代表レ・ブルーの対決

 

勝った方がグランドスラム(全勝優勝)間違いなし

アイルランドの本拠地アビバ・スタジアムでのゲームなので、

当然アイルランド有利

 

 

まあ、この時には、

この両国が8ヶ月後のW杯ではベスト8で消えてしまう、

なんて想像も出来ませんでしたけど

 

 

このゲームで50キャップの、

アイルランドの1番アンドリュー・ポーター

 

子供の頃、母親をガンで亡くし、孤独感から摂食障害も患い、

今もメンタルに問題を抱えている

時に感情のコントロールが上手く出来ない

それがゲーム中のラフプレーに繋がる場合もあるようです

 

アイルランドのアンディ・ファレルHCは、

息子はイングランド主将、あの暴れん坊オーエン・ファレル

 

感情のコントロールの重要性を語ります

選手に感情的になって欲しくない

 

それでも、ファレルHCは自分らしくあればいい、と言う

弱さを見せてもいい、間違えてもいい

 

スクラムコーチは、リクレーション担当

チームの緊張を解きほぐす

彼もポーターを気遣っています

 

 

フランスのファビアン・ガルティエHCは詩人

 

「ラグビーはパスの芸術だ」

「ボールはアラベスクや放物線を描きスタジアムの歓声を生む」

 

フレンチフレアと言われるフランスラグビーを見事に表現します

 

フレンチフレアの動画

上の動画の2分18秒からのアタックは、

2007年W杯仏大会決勝トーナメント準々決勝、

18-20でオールブラックスが負けた原因、

「疑惑のスローフォワード」

 

 

SHアントワーヌ・デュポンはフレンチフレアの申し子

彼は2021年、ラグビーの統括団体ワールドラグビーから世界最優秀選手に選ばれました

小さな身体をものともしないディフェンス

敵を翻弄する巧みなパス、縦への突破力もピカイチ

 

 

ゲームは、ポーターがゴール下に捩じ込むようなトライも取り、地力に勝るアイルランドが31-19で勝利

 

 

ハイライト動画ですが、私のお勧めは3分30秒辺り、

デュポンの鬼のようなトライセーブタックル?

 

 

 

インタビューカメラの前、観ているこちらにも緊張感が伝わってくるようなポーターの目

 

そんなポーターが、

ゲーム後の50キャップのパーティーで見せる寛いだ表情に、

私もホッと安堵します