シャマラン監督の「ノック 週末の訪問者」

この後ろ姿で「世界を救う」と言われても

 

人里離れた山小屋で、

 

休暇を過ごしている3人の家族

バッタの観察に余念がないウェン

 

 

その前に突如現れた、謎の4人組

左から、コック、看護師、小学校の教師、ガス会社の労働者

見ず知らずの他人同士だが、終末のビジョンを共有し、

自らの命と引き換えに世界を救いに来た

 

 

彼らは家族を拘束し、こう告げた

 

「私たちは"終末"を防ぎに来た」

「君たちの“選択”に懸かっている」

「家族3人のうち誰が犠牲になるか選べ」

「さもないと、君たち3人を残して世界は滅ぶ」

 

 

 

4人は順番に惨たらしく自死していくと、

そのたびに世界に災厄が降りかかる

 

 

ニュースでその様子を確認しながら、

さあ、この通りだ、次は君たち自身が犠牲者を選べ

 

 

 

シャマランですから、結末は分かりきっています

 

それでも、時代は変わった、何か変わったことやるかもしれない

一縷の望み(笑)にかけました

 

4人が死んだら災厄が治る、とか、

家族3人誰も選べない、と言って、世界が終わって呆然とする、

とか

 

 

時代が変わった、と言えば、救世主はマイノリティ

ゲイのカップルとアジア系の養女

 

 

結局は、ゲイの理知的な白人男性が、

パートナーと養女の幸せな未来が見える、と語って、

犠牲になりました

 

残された二人は呆然と家路につくところで映画は終わります

 

 

お話は分かりきっていても、それでも観入ってしまう、

シャマラン監督の映画作りは上手いなあ、

とつくづく思ったのですが、

公開2日目、

土曜日14時の回にも関わらず、お客さんは20人足らず


 

勿体無いなあ、とも、仕方がないかな、とも思えた、

そんなシャマラン監督作品でした