DVDを探し出して久しぶりに観てみました

画角は4:3

昔のテレビサイズにトリミンングしたビデオを元にしたのか、

映画自体がスタンダードサイズだったのか

 

 

 

 

ラスベガスで同棲している倦怠期の中年カップル

フラニー(テリー・ガー)とハンク(フレデリック・フォレスト)は

独立記念日の前日に大喧嘩してしまう

そして、二人はそれぞれ新しい恋に走る

 

ハンクは美しいサーカスの娘ライラと

撮影当時、20歳のナスターシャ・キンスキー

その身体能力の高さも魅力的です

DVDのジャケットも脇役なのに彼女です

 

 

フラニーはレストランのウェイター兼ピアニスト、レイと

レイ役のラウル・ジュリア、といえば、

「蜘蛛女のキス」よりは「アダムス・ファミリー」でしょうか

 

 

ハンク役のフレデリック・フォレストは、

「地獄の黙示録」のシェフ

 

フラニー役のテリー・ガーは、

「ヤング・フランケンシュタイン」のインガ

「未知との遭遇」のロニー

 

懐かしい顔ばかり

 

フランシス(・フォード)・コッポラ監督が、

自身のスタジオ、

ゾーイトロープ・ロス・スタジオで制作したミュージカル風映画

 

ロケはせず、

ラスベガスのネオン輝く街並みから、

空港、旅客機まで全てセット、

敢えて舞台のセットを撮影したような形で作られました

 

その美しい凝ったシーンと、

全編に流れるトム・ウェイツとクリスタル・ゲイルのジャジーなデュエットは素敵ですが、

大喧嘩しても最後にはよりを戻す、

そのお話はありきたりですし、

主人公二人も取り立てて魅力的でもありません

 

因みに、私はテリー・ガーが好きです

今でも名前を見ればパッとその顔が浮かびます

しかし、彼女のダンスシーンは正直痛々しいものでした

 

 

興行的には失敗作(製作費26百万ドル、興行収入64万ドル弱)で、

コッポラがゾーイトロープ・ロス・スタジオを手放したいわくつきの作品でもあり

その後の、

コッポラ監督の凋落のきっかけとなった作品とも言えます

 

 

サウンド・トラックはアカデミー編曲・歌曲賞ノミネート

 

音楽はホントいいんです

 

私個人としては思い入れもある映画ではありますが、

長らくDVD化もされなかった(2004年初DVD化)、

コッポラの黒歴史の一作

 

今では、Amazonプライムでレンタル配信されています

ちょっと珍品ですが、如何でしょうか?