暑かったり、忙しかったり、が原因だったのでしょうか

帯状疱疹に罹患しました

 

受診した医院、薬局で、コロナ禍で増えている、という話を聞きました

更に、知人たちの家族や周りでも多く発症しているとのことで、

これは、新型コロナのワクチンの副作用だと、断言される方も

 

 

発疹は消えたのですが、時々チクッと来る痛みが鬱陶しいです

 

 

 

さて、

 

ディズニーアニメの実写版に、何を期待しましょうか?

 

 

我が家では、

「オリジナルアニメの世界観を出来るだけ残して欲しい」

でしょうか

 

 

特に、アニメ版「ピノキオ」(1940年)については、

家族それぞれが非常に思い入れがあります

 

 

私たち親世代が、

幼少期に買い与えられたディズニー絵本の「ピノキオ」

 

子供たちが繰り返し楽しんだVHSの「ピノキオ」

 

吹き替え版です

ゼペットじいさん/熊倉一雄(初代ゲゲゲの鬼太郎主題歌)、

ジミニー・クリケット/肝付兼太(スネ夫)、

ストロンボリ/大塚周夫(初代ねずみ男)、

きつねのジョン/山田康雄(ルパン)、

といった懐かしい声優さんで楽しみました

 

 

 

実写版は上記の声優さんのイメージを壊されたくなくて、

英語・字幕版で観ました

 

ゼペットじいさんは、トム・ハンクス

ちょっと若い爺さんです

 

ジミニー・クリケットが不気味なのは許容範囲です

 

 

映画は、

中途半端な「星に願いを」で始まります

 

操り人形のピノキオは、

ゼペットさんが亡くした子供の代わりに作った人形

店にたくさん飾られた仕掛け時計も家族との思い出の品

売り物ではありません

 

 

操り人形が出来上がると早速ゼペットさんは、

人形に"ピノキオ"と名付けて、

一緒に猫の"フィガロ"や金魚の"クレオ"と踊り出すのですが、
その曲がイマイチ

 

この曲がいいんです

 

仕掛け時計が9時になると、

一斉にディズニーキャラクターが動き出す

こういう遊びは嫌いではありません

 

しかし、この曲がないのはちょっとガッカリでした

 

"フィガロ"、"クレオ"の見せ場も、あまりありません

 

 

 

そして、

「ポリコレ仕様だ」、「その考え方が人種差別だ」、

と無駄に話題になった、ブルー・フェアリーについて

 

この姿には大いに違和感が

 

白人女性がダメならば、いっそのこと、黒人男性にすれば、

と言ったら、

子供に、それはまた話が違う、とたしなめられました

 

 

人柄(妖精柄)も変わっています

アニメ版のおっとりした雰囲気は消え、

ポンポン言葉を発する様子は現代的なのでしょう

 

 

木の人形に命を吹き込み、

自分の力で本物になるよう伝えたブルー・フェアリーは、

ジミニー・クリケットに、

ピノキオの「良心」役を命じます

 

クリケットは一度は断ります

 

アニメ版では、ちょっと色っぽくお願いする妖精さんに、

顔を赤くし襟元をくつろげながら照れるクリケットが、

申し出を受け入れました

 

 

しかし、実写版では、ブルー・フェアリーはクリケットを、

仕事も生きる目的もない放浪者と辛辣に責めます

 

自尊心を傷付けられたクリケットですが、それでもそんな自分を認め、「良心」になることを受け入れます

すかさず、ブルー・フェアリーはクリケットを膝まづかせ、

魔法で身形を良くし"サー"に任命します

 

まるで、マインド・コントロールです

 

 

色っぽい妖精さんはポリコレ的にダメでも、

マインド・コントロールはいいんかい

 

この実写版で一番嫌なシーンでした

 

 

お話は更にいろいろ手を加えられています

 

 

アニメ版では、ピノキオは登校初日の朝から、

易々とキツネの嘘に騙されてしまうのですが、

実写版では、

学校で教師に「人間の学校に人形はいらない」「人形劇にでも出てろ」と蹴り出されてしまいます

子供たちの嘲り笑いも聞こえます

その後、ピノキオはキツネに人形劇小屋に売られてしまいます

 

ピノキオはただの愚か者ではなく、周りの人間から疎外され、

道を踏み外さざるを得なかった者、として描かれます

 

 

ピノキオが売られたストロンボリの人形劇小屋では、

足の悪い若い女性の人形使いファビアナが、ピノキオを助けてくれます

後に、ファビアナは牢に入ったストロンボリに代わって、

きちんとした人形ファミリー劇団の運営を目指し、ピノキオにも一緒にやらないかと手を差し伸べます

 

 

アニメ版の、

悪い子供をロバにするプレジャー・アイランドでは、

タバコもビールも飲み放題ですが、

実写版ではタバコは出てきませんし、

ピノキオはビールに口をつけず、悪事を働くことに懐疑的です

 

 

 

そして、ラスト

鯨の腹からゼペットさん一家を無事助け出したピノキオですが、

人間の子供に変身しません

 

ゼペットさんは、そのままの人形のピノキオを、

勇敢で正直で思いやりのある本物の子供として愛します

 

人間になった、という伝説も後に伝えられている、と、

クリケットが語るだけです

 

 

何でしょう

この座りの悪いラスト

 

何らかの障害のある人に、そのままでいい、と伝えたい、ということでしょうか

 

ならば、人間になったのかも、という説明は必要ないでしょう

 

 

 

いろんな思惑に配慮し過ぎた改変の奇怪さ、

とでも言えばいいのでしょうか

 

 

 

 

実写版「ピノキオ」は劇場公開されず、

Disney +での配信公開のみの扱いですが、

それでいい

 

こんな駄作で(100%ダメとは言いませんが)、

世の人々の時間とお金を盗ってはいけません

 

我が家では、即、アニメ版を観直して口直しとしました

 

 

以上、お勧め出来ない実写版「ピノキオ」のお話でした

 

 

 

 

 

「美女と野獣」(2017年)、これはお薦めです