Netflixで配信中のドラマシリーズ「ザ・クラウン」(2016年〜)

エリザベス女王の数十年にわたる治世を、

(「君臨すれども統治せず」ではありますが)

彼女とフィリップの結婚から始めて、

王室一家や恋人たち、取り巻き、その時々の首相との関係など、

史実をもとにある程度自由に脚色してドラマ化しているようです

 

その内容は辛辣で、

日本ならば街宣車がテレビ局に押しかけそうです

 

 

 

ドラマ「ザ・クラウン」シーズン4の7話「世襲の原則」より

 

上の写真は、エリザベス女王の母方の従姉妹、左から、

キャサリン・ボーズ=ライアン(1926.7.4~2014.2.23)、

ネリッサ・ボーズ=ライアン(1919.2.18~1986.1.22)

 

 

エリザベス女王の母、エリザベス皇太后の実の兄の娘たちは、

知的障害者であったが故に、精神病院に幽閉され、貴族年鑑では1940年代に死亡したことにされていました

貴族年鑑の記録ミスは、

彼女たちの母親がぼんやりしていたせいとされたようですが、

「ザ・クラウン」では、1980年代マーガレット王女にその事実を突きつけられたエリザベス皇太后が、王室の血統の正当性を保つために、やむなくした事、と告白します

 

 

 

「ザ・クラウン」は、

あまり楽しいテーマが提供されることがなく、

私は、中断、視聴再開を繰り返してきました

 

特にシーズン4では、

サッチャー首相とエリザベス女王の確執、

過食症のダイアナ妃と、

ダイアナの評判に嫉妬しカミラと不倫するチャールズ皇太子とのゴタゴタ話にうんざりして6話で中断していました

 

今回、エリザベス女王の死去で、また観始めた第7話でしたが、あまりにもショックな内容でした

 

当事者たちは皆故人であり、名誉云々とかはどうなのだろう、

とも思いますが、

公人はここまでプライバシーを曝け出されるもの、というコンセンサスがある、これがお国柄ということなのでしょう

 

 

続く第8話、

アパルトヘイト政策を採る南アフリカに対して、

英連邦48カ国と歩調を合わせて経済制裁を課したい、

エリザベス女王に対し、

経済制裁は英国に不利益だとしてはねつけるサッチャー首相

 

「君臨すれども統治せず」の原則を曲げるかのような女王の姿勢が、マスコミに漏れて、思いがけない騒動となります

 

第9話の冒頭、

チャールズ皇太子の誕生日を祝うガラコンサートの舞台、

ダイアナ妃は、単純に夫を喜ばせたくて、

ビリー・ジョエルの「アップタウン・ガール」で

 

 

サプライズダンスを披露してチャールズを怒らせます

 

それは下品とかいう話ではなく、

上流階級が揃った25百人の観客が大喜びし拍手喝采したため、

チャールズは「異常で侮辱的な自己顕示」「明日の新聞はダイアナだ」と嫉妬に駆られ妻を罵ります

まあ、ドラマですけどね

 

このダンス、実話だそうです

1985年12月、映像は残っていませんが写真がありました

ダイアナ妃、素敵ですね

 

 

 

 

多くの有名な俳優が出演しますし、見るからにお金と時間をかけて丁寧に作られた「ザ・クラウン」

 

11月には、

次の世代の俳優たちに代わるシーズン5が配信されるそうで、

この第7話以上にショッキングな実話もないでしょうから、

楽しみにしております

 

 

シーズン1、ジョン・リスゴーが演じたチャーチル首相

 

シーズン4、よく似ています、チャールズ皇太子とダイアナ妃

 

シーズン3・4、

マーガレット王女、ヘレナ・ボナム=カーター

 

ヘレナ・ボナム=カーターは、

「英国王のスピーチ」でエリザベス女王の母(後の皇太后)を

 

シーズン3・4、エリザベス女王、オリヴィア・コールマン