先日(8月3日)、お暑いなか、

三重県は菰野町から小嶋千鶴子先生が、わざわざ東京まで来て下さいました。


小嶋千鶴子さんと言えば、イオン岡田卓也名誉会長相談役の実姉であり、ジャスコの創業者です。

今日のイオンの発展の礎を築いた方として知られています。


緒方知行主幹が、かつて『ジャスコの経営』という本を書いた時、その中で小嶋千鶴子先生について

こう書き記しています。


「小嶋は、岡田屋が、そして合併後はジャスコが、

社会的な存在としての大規模小売産業に発展・成長していくために必要な“内部統制”づくりを

自らの天職と考え、自らの持てるすべてを捧げてきたのである。

いわば小嶋の役割は、岡田屋、そしてジャスコの経営における“レール敷き”なのであった」(ジャスコの経営より)



しかし、いまやイオンの中で、小嶋千鶴子先生から直接薫陶を受けた方は、

当然のことながら少なくなっているのと同時に、

若い社員さんたちの中には、彼女の存在を知らないという人も多いことと思います。

小嶋千鶴子先生が記された本が何冊かあるので、ぜひ読んでいただきたい。



御歳94歳。

頭は冴えているし、背筋もピシッとしておられるし、そのオーラは、年齢をまったく感じさせません。

体力、知力、気力は衰えることなし!



「どうぞ1日お泊まりになってください」というこちらからのお申し出に

「いや、日帰りする。出歩くときは、日帰りなんや」ということでした。

94歳で、四日市から東京を、日帰りされるとは、すごいことだと思います。



会食のメンバーは、

小嶋千鶴子先生


遠矢洋二先生


木全ミツさん


緒方知行主幹


林ようこさん


そして私の6人です。


場所は、ホテルニューオータニの「Taikan En」。



遠矢洋二先生は、全盛期の西友の人事の最高責任者をされておられ、

だからこそ小嶋先生とは遠矢先生が37歳のころからお付き合いしているとのこと(現在77歳)。

久しぶりにお会いできて、お二人ともとても嬉しそうでした。



木全ミツさんは、これまたすごい女性で、小嶋先生と同様心から尊敬申し上げている女性です。


東京大学医学部をご卒業され、労働省に入省。

労働省大臣官房審議官、そして国連公使を3年間務められ、

日本にTHE BODY SHOPが出来る時の初代社長であり、

これを100店を超えるチェーンに育て上げた女性です。

私に、いつもご自身の生き方を話してくださる。


現在は、NPO法人女子教育奨励会(JKSK)の理事長をされておられます。


JKSKについては、改めてご紹介しますが、

女性の活力を、社会の活力に、というコンセプトをもって活動しています。



会食中、木全さんが、私にこう言ってくださった。

「田口さん、貴女、いいお仕事をされましたね」と。


何を褒めていただいたのか分からず、どぎまぎしていると、

月刊『2020 VALUE CREATOR』294号(創刊25周年記念号)で、

小嶋千鶴子先生を編集長インタビューとしてインタビューしたことに対するお褒めの言葉でした。



「インタビューに応じない小嶋千鶴子さんを、よくぞ口説いてインタビューしたわね」と。

そして「内容がとてもよくて、より多くの方に小嶋千鶴子という女性の生きザマを知ってもらいたいの」

ということで、JKSKのホームページ上で、

全8ページにわたるインタビュー記事全文を公開することになりました。


こちらです。

http://www.jksk.jp/j/topics/img/chizukokojima_interview.pdf


どうぞ皆さん、ぜひプリントアウトして、お読みください。


月刊『2020 VALUE CREATOR』294号をお持ちの方は、P7からです。


「小嶋千鶴子さんとの3時間

~学び続けることの大切さと楽しさを知る~」



このインタビュー記事を紹介していただくにあたり、

木全ミツさんが、JKSKのHP上で、

「私の尊敬する人生の先輩 小嶋千鶴子氏」というタイトルのもと、

下記のようなメッセージを記されておられます。



「老舗ののれんを持つ岡田屋を両親の死後引き受け、

小さかった末の弟岡田卓也を経営者に育て、

押し寄せる大型流通業の波を早く察知し、

JUSCO(Japan United Stores Co.Ltd~緩やかな連携経営)を創業、大規模小売産業に

発展、成長させる過程で

Key Personとして内部統制、組合対策、同和対策、人事対策等に取り組み、

自らは常に世界の経済学者の書籍を読み、すべての子会社の隅々にまで目を光らせ

JUSCO、後のAEONグループのゆるぎないDNAを育成した小嶋千鶴子氏。


自ら定めた定年制にのっとり退職した後は、

日本が過去に迷惑をかけたアジアの国々にご恩返しをという思いから、

インドネシアの人材育成に寄与する傍ら、

自らの蓄積を計画的に消費することで、

郷土の土を活用した陶芸、更には、美術館づくりを通して、

まったく自由で快適な生活を楽しむ老後を迎えておられる。


Empowering Women Empowering Societyを標榜し、

活用されていない女性の能力を社会のために活用しないでか・・・と活動を展開しているJKSKであるが、

男子にも手が届かない能力、洞察力、実行力で、

大きな貢献をしてこられた小嶋千鶴子氏のような先輩がおられることをご紹介したいと思っているところに、

「2020 オンリーワンの価値創造に挑戦する商人のための技術と精神の雑誌“Value creator”が、

創業25周年記念特大号で小嶋千鶴子氏に編集長インタヴューをされた」ことを知り、

許可を得て、JKSK-HPでご紹介させていただくことになった。

存在価値ある人間として生きようとする1人でも多くの方々に読んでいただきたいという思いから

ご紹介申しあげる。 」
(JKSK理事長 木全ミツ)



人生の目標とする大先輩、小嶋千鶴子さん、木全ミツさんを前に、

とても胸がわくわくし、ますますやる気が出てきた会食でした。





月刊『2020Value Creator』編集長のマーケットトレンドウォッチング~鳥の目、虫の目、魚の目~-blog