雪は空から降ってくるものだと、九州で生まれ育った私は思っていました…。


青森をナメてました。


雪国を美化しすぎてました…。


日本に到来した寒波のおかげで、吹き荒れる雪。


吹雪の恐ろしさ…。

月刊『2020Value Creator』編集長・田口香世のマーケットトレンドウォッチング~鳥の目、虫の目、魚の目~-吹雪

え・・・目の前が真っ白なんですけど?


「雪が舞い荒れる」・・・という言葉が、ピッタリな様子。


雪は空から地面になんて降ってきません。


雪は上からも、横からも、下からも降ってきます。


昨日は新横浜駅から出発しまして。


新横浜→東京駅→八戸。


八戸で乗り換えて 八戸→野辺地。


最後は野辺地で乗り換えて、大湊線で下北駅まで行く…はずだったのですが!!


野辺地について、駅のアナウンス。


「強風と吹雪のために、本日は運行を取りやめております」


え~。今日の取材は取りやめ?ここまで来て?


と思っていたら、さすが雪国。雪に果敢に挑んでいくんですね。


「バスでの代行となっております~」ですって。


電車で行けないほどの風と雪なのに、バスで行くなんて・・・大丈夫?


バスが準備されてくるまでの間、私は見慣れぬ積もり積もった雪が珍しく、誰も踏んでいない雪に足を突っ込んだりして、一人遊んでいました。


そして駅の方をみたら、みなバスの前で並んで待っているではありませんか!


出遅れた~と思って急いで行列に私も並んだら、定員オーバーで乗れませんでした…。


乗れない人はもう下北半島に行けないのかしら…と思っていたら、4人1組でタクシーに乗り込むことを命令される。


え?タクシー?タクシーで下北半島を北上するのですか?


なんて贅沢な旅。


バスで行くよりも快適♪


私以外の3人のお客さんは下北半島を地元とする人たちらしく、後ろの座席で無言で乗っておられて。。。


私は助手席に乗り込み、目の前に広がる見たこともない吹雪、


それに耐えている木々、

陸奥湾が左手に見えていて、風の強さから波しぶきを高らかにあげて打ち寄せる荒波、


時に、道を外れて落ちてしまっている車…


路面が凍っているから足をとられてガードレールにぶつかってしまっている車…


ラジオから流れてくる雪国の現在の危険を告げるアナウンサーの声…


うしろの無言客を忘れて、「ひゃー」とか「うわー」とか「何これー」とか「すごーい」とか「こわーい」などなど

声を押し殺しながらも発していました。


もう、目に入ってくるものすべてが私には初めてのものばかり。


2020VCの表紙を描いてくれている画家:更科あかねさんと高橋プロデューサーは、現在お仕事でロタ島に行っていますが、正反対の場所に私はいるのね~と思ったり、


その雪のすさまじさから、思わず以前観た「八甲田山」を思い出しました。


昨日ブログでも書きましたが、父方の祖母は、青森県は黒石市生まれ。


遠い九州までお嫁に来たわけで、私はよく祖母の子供のころの話、お父さんお母さん(私にとっては曾祖父母)の話などを聞いていて。


いまの私たち女性からは考えられませんが、祖母は嫁いでわずか2~3回くらいしか実家に里帰りしたことがない。


でも、いつも話をしていると、祖母の心には必ず生まれ育った青森がある。


だから今回青森に出張させていただけることになったときは嬉しかった。


八戸について一番に祖母に電話を入れました。


嬉しそうな祖母の声。


「寒いでしょう。ちゃんと暖かい格好をしているの?」


大丈夫。ババシャツ装着済みですから!


でもさすがに


「こんな季節に、しかも下北半島に行くなんて、風邪を引きに行くようなものよ」


と言われたときには笑ってしまいました。


慣れない雪国への一人旅はものすごーく心細かったのですが、青森のご先祖様たちが、きっと見守ってくれていて、何かあったら助けてくれるにちがいないと思うと、心強く思えました。


おかげで事故もなく、下北駅にタクシーが到着し、仕事も終えて、さあ帰ろう!と思ったけれど、17時の雪国は、真っ暗。どんどん気温も下がって、氷点下5度までになっていました。


これから下北半島を下るのもこわいなぁと思い、そのまま下北にとどまり、ホテルに一泊しました。


さて、これからそろそろ準備して出発しましょう。


さきほどフロントに確認したら、本日も大湊線は運休らしいです。


昨日みたいに秘かに悲鳴をあげながら、バスに揺られて野辺地まで行くことにします。