この写真を見てあなたは何色というだろう。
私の答えは黄色だ。
何でかって、卵は白身と黄身でできている。白身は透明なタンパクに熱を加えるから白くなるのだ。
あえてもう一色と言うなら、透明と答える。
しかし3歳の息子の回答はこれ以外だった。
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息子はオレンジ色と答えた。
目次
今見ている現実とは
事実と現実が変わる理由
どうやって事実と向き合うのか
今見ている現実とは
今回の出来事により、私の愛読書でもある「7つの習慣」の一説が頭をよぎった。
私たちは事実を過去の経験や価値観というフィルター(色メガネ)を通して見ている。
この書籍を初めて手にしてから15年の歳月が流れたが、この一説に古さなど微塵も感じない。
先ほどの話に戻るが、黄身を黄色と言うのは間違いではない。しかし、私が見た黄身はどちらかと言えばオレンジがかっていて、色のニュアンスでいうと息子の提示したオレンジが近い色となる。息子は信号機🚥の事を赤色・黄色・緑色と言う。
事実を示しているのは息子だろう。
しかし、私はなぜ息子と同じ答えではなかったのだろうか。
事実と現実が変わる理由
『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』という書籍を読んだ時、事実と現実の差に衝撃を感じた。
世界の事実に関しての3択クイズを12問した時に、平均正解数はたったの2問だった。
仮にチンパンジー同じクイズを出題したら30%程度の回答率になるだろうと本書では言われていた。
ようは人間はチンパンジー以下だったのだ。
なぜこのようなことが起こったのだろうか。
「7つの習慣」では過去の経験や価値観が色眼鏡を形成すると言われている。
つまり、過去の価値観や経験が間違ったり偏ったり思い込みをしていたりすると、事実と異なった解釈をしてしまうことがあるのだ。
『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』の中では、人々の脳が無意識に「ドラマチックすぎる世界の見方」をしていることが原因だと記されている。
どうやって事実と向き合うのか
これは私なりの答えである。
私は人の話を謙虚に聞き入れるというのが答えだ。
事実を見る手法は沢山あったが、私のような半人前には荷が重すぎる。しかし、他の人の話が正しいと思うのではない。自分とは違う価値観を容認し、そこから事実を探し出すのだ。
息子の黄身の色を、私の価値観で黄色だと言ってしまえば、今後私の成長は見込めないだろう。そして、息子にも偏見を与えてしまうことになるだろう。
自身の成長させてくれる人が息子だったことに驚きが隠せなかった。本当に生まれてきてくれた事に感謝だ。