(自分語りの続きです。)
私は、小さいころから、しっかり者のお姉さんでした。
仕事しかしない、できない昭和の仕事優先な父と、
しっかりしているつもりで頑張り屋だけどおっちょこちょいな母と、
3つ年下で守るべきかわいい妹。
そんなどこにでもある、幸せな家庭で育ちました。
そんな私には、家族旅行の記憶がほとんどありません。
両親はたぶん、
毎年のように旅行に連れて行ってくれました。
母が整理してくれたアルバムには写真が残っています。
妹は、こんな所に行ったよね、
こんなことがあったよね、とよく話していました。
でも私はいつも、
「そんな所いったっけ?」
「そんなことあったっけ?」
自分も行っているはずなのに、
自分も経験しているはずなのに、
「ふーん、そんな所あったんだ~」
「ふーん、そんなことしたんだ~」
と、いつも他人事。
長年、自分の覚えてなさが不思議でしたが、
以前、自分の過去を振り返った時に気づかされました。
私は常に、しっかり者のお姉さんでした。
家族旅行は幼い私にとってはきっと、
「この電車に乗り遅れてはいけない」
「家族みんな無事に帰らないといけない」
「親とはぐれてはいけない」
「妹を楽しませなければいけない」
と、仕事のように
「あれをしなければならない」
「次はこれをしなければならない」
「それはしてはいけない」
の気苦労ばかりしていた時間だったんです。きっと。
覚えていないですが。
だから、覚えていないんだと納得しました。
楽しくなかったからきっと、覚えていなかったんです。
そんな私が、自分の家庭をもって、
夫と子供と行く家族旅行。
そりゃ、しっかり者のお姉さんに戻りますよね。
家族のやりたいこと優先して、
みんなのやりたいことができるように計画し、
無事に帰れるように心配し続ける。
そりゃ、わくわくしないわ。
自分のやりたいことは封印して、気づかない振りする。
そりゃ、そうだ。
自分のやりたいことは、1人で決めてやってきた。
家族には事後報告だった。
そんな私が、
自分のやりたいことを家族と一緒に楽しむには、
どうしたらいいんだろう?
まずは、そんなハードル高いこと考えず、
「自分のやりたいことに気づいてあげて、
それをやるにはどうしたらいいんだろう?」
を考えてみよう。