サルベストロールとは植物がカビ菌などの病原体の攻撃から身を守るために作り出す「ファイトアレキシン」という物質の一種です。これが近年、高い抗がん作用があることが報告されています。

 

●サルベストロールの抗がん作用

ポイントになるのはCYP1B酵素です。この酵素は癌細胞内(すべての癌、腺腫などの前癌病変、癌幹細胞)にのみ発現が確認されています。そして、この癌酵素にのみ反応を示すのが“サルベストロール”なのです。

癌細胞にサルベストロールが取り込まれるとCYP1B酵素と反応し、細胞制御メカニズムを回復させる代謝物が生成されます。その代謝物が癌細胞の増殖を制御、さらに癌細胞をアポトーシス(プログラム細胞死)へと導くのです。

つまりサルベストロールはCYP1B1との化学反応によって、正常細胞を害することなく、癌細胞にのみアポトーシス(細胞死)を引き起こすメカニズムを有するわけです。

●効果を最大限に引き出すために避けるべき阻害物質

殺菌剤、農薬(除草剤および殺虫剤)、抗真菌剤、人工甘味料、グレープフルーツ、過剰なジュース摂取、亜麻仁、CBDオイル、たばこはCYP1B1の発現を阻害しサルベストロール代謝に必要な環境を壊すため、併用摂取には注意してください。

●サルベストロールの効果を得るために補いたい栄養素

鉄、ビタミンC、マグネシウム、ビオチン(ビタミンH)、ナイアシン(ビタミンB3)およびリボフラビン(ビタミンB2)はサルベストロールの活性化に不可欠な栄養素ですので積極的に併用するようにしてください。

●内服方法

・最初の6週間1日6カプセル服用~サルベストロール血中濃度を上げるために必要なローディング期間(ボトル数でいうと1か月に2本)

・維持期:1日3カプセル(1か月に1本。6か月継続)

・予防の場合:1日1〜2カプセル(3か月に1本程度)

・健康な方が癌予防で飲む場合:1日1カプセルを週に3〜4日(3か月に1本以下)

●摂取方法

CYP1B1は早朝から15時までが活性のピーク。その時間帯に2回に分けて飲むことでサルベストロールの血中濃度が維持出来ます。

・朝食前に1日分量の2/3、昼食前に残りの1/3を食事の30分前までに服用する

・カプセルが大きくて飲みにくい場合は、カプセルから中身を出してお茶や味噌汁、スープなどに溶かして飲んでもOK!(熱に強い)

治療から予防まで可能性を持つサルベストロール、ドイツのクリニックでは多いところで年間数千本出されることもあるそうです。実績のあるサプリメントとして私自身とても期待しています。