子供に頼まれた弁当を作る。
お気に入りの、ちいかわというキャラクター弁当。ご希望に添えるよう頑張った。
我が日本語学校の卒業式が近くなってきた。
入管提出用の成績や出席証明書の用意や、卒業アルバムの準備、目が回るほど忙しいが疲れより満足感が上回る。
ここ二、三日は非常勤の教師の方々が最後の授業をする際に泣き出す子がいたりして、どの教室もしんみりとしているな。想像してなかった先生が号泣しているのを目にして、二年間の短いようで長い時間に思いを寄せる。
きっと、私が知らない素敵な時間を過ごしていたのだろう。溢れる思いが、涙となってこぼれ落ちる。
私も誰よりも涙もろいと自負しているし、担任しているクラスで、他の教師より密度の濃い時間を過ごしているから、卒業式用の歌の練習も我慢できそうにないくらい涙腺が刺激されているが、卒業式まで堪えようと必死になって笑顔を振りまいている。
今日、一つの担任クラスで授業として最後の時間があった。
学生は卒業間近で集中できていないし、こちらも尻を叩いて教える気もないので、思い出話に花を咲かせたのだが、クラスで一番ひょうきんで、いつも軽口をたたく学生が目を真っ赤にして無言で見つめてきた。
声を上げずに泣いている。
それは反則だろ。。。。
我慢できない。。。
途中で授業を中断して教室を離れた。不自然だが、まだ涙は見せてはいけない。
「ごめん、ごめん、かふんで、はなみずが、でました。」
明日、もう一つの担任のクラスの最後の授業がある。
もう我慢は無理だろうな。。。。