ある日の友人との会話。
いつもお世話になっている友人と、知り合った頃の話になりました。
私達は、知り合って１０年目になります。
私にとっては、こんなに長続きした友達関係は初めてです。
たいていの「友人」は出会ってすぐ途切れるか、数ヶ月、あるいは１年前後続くかどうかというくらい希薄なものでした。
その「友人」との出会いも、施設だったり、何らかのコミュニティで出会った人で、そのコミュニティから離れると、自然と消滅してしまいました。
そんな中、お世話になっている友人は、とあるコミュニティでの出会いですが、私がコミュニティを離れても、ずっと友人関係が続いているので、非常に稀というか、奇跡に近い仲間だと言えます。とてもありがたい存在です。
そんな感じの、いつもお世話になっている友人が、私と出会った時の事を思い出したらしく、当時の事を話し始めました。
出会った当初、私の印象は‥‥「この人、なんでこんなに荷物あるの？」という感じだったそうです。
周りの人より、いっぱい荷物を持っているのが、不思議でたまらなかったそうです。旅行に行くわけでも無いのに、大きなショルダーバックと手提げ袋を常に持ち歩いていたので、あまり荷物を持ちたくない派の友人は、どうしたらそんなに荷物がいっぱいになるのか不思議だったそうです。
ある程度仲良くなって、カバンの中身について聞いたとき、衝撃を受けたそうです。
そのことは、私も覚えています(笑)
大きなショルダーバッグには、それこそ、旅行に行けるくらいの備品がぎっしり入っています。
話せば長くなりますが、最初は荷物少なかったんですよ。でも‥‥
一部分を取り上げると‥‥出先で、メモを取る時、ペンが無いと困るなぁ→１本じゃ無くしたとき困るなぁ→２本じゃ足りないなぁ・・・で、気が付けば１０本くらいペンケースに入れて持ち歩いていました。もちろん、ペンケースも大きめで、ペンだけでも黒以外の色も数本ずつ持っていました。もはや、ポーチくらいの大きさです。
メモ帳も、１冊じゃ足りないなぁ→ジャンルごとに分けたほうが良いかなぁ→冊数が増える。
ポケットティッシュも必要だ。５個くらい持っておこう。
ウエットティッシュもあったら便利よね。
ハンカチタオルも２枚あったらいいよね。
化粧品も持ち歩いていたので（当時は化粧してた）大きめのポーチを入れております。
お財布は、いっぱい入る長財布。分厚くてデカい。
あと、携帯や、細々したものを入れると、小さいカバンでは無理なのでした。
手提げ袋は、ショルダーバッグに入りきらない「何か」が出てきた時のための備品という感じで常備していました。
友人からすると、「そんなに必要？？？？？？？？」
というくらい、無駄の多い荷物だったそうです。
ちなみに、１０年経った今では、友人の助言もあり、1/3の量まで減らせましたけど、まだまだ持ち過ぎと言われます。
これは、私の発達障害の特性なのかわかりませんが、荷物いっぱい持ち歩くのは、一応上記のような理由もあったりします。
そういえば、とある就労継続支援Ｂ型に通っていた時、私と似たような荷物いっぱい女子がおりました。
その子も発達障害だったんですけれど、持ち物のジャンルは違いましたが、リュックいっぱいに荷物を抱えて通所していました。
荷物いっぱい同志で仲良くなったりしていましたが、『無いと困るから、いっぱい持っておく』という考えは、共通だと思いました。
他にも、筆記用具どっさり男子とか、今でいう「推し」グッズ大量女子もいました。
興味が強い物に囲まれたいという気持ちの表れとは思いますが、発達障害の特性は、ほんとうに十人十色なんですけど、その中で共通する部分もあって、ちょっとおもしろいなぁと思いました。
そんなこんなで、友人と「荷物いっぱい」だった、出会った頃の話をしていたのですが、もし、友人と出会っていなかったら、今でも私は、「バッグに荷物いっぱい生活」を送っていたのだろうか・・・・？と思ってしまいました。
今思うと、たしかに無駄な荷物がいっぱいだったなぁと思いますが、当時は、「必要なものを持ち歩いている」という気持ちだったので、友人から「荷物多すぎるから、減らした方がいいんじゃない？」と言われたときは、どこの何を減らすんだ？と本気で思っていました。
『備えあれば憂いなし』という諺がありますが、備えすぎても、重たい思いをするので、程々にしたほうがいいですね。
今現在も、「荷物いっぱい」にならないように工夫をしていますが、正直いうと、ズボンのポケットだけで手荷物が納まる友人が不思議でたまりません(笑) 荷物少なすぎて、私だったら不安になるレベルです・・・・
（滝汗）
最後まで読んでいただき、ありがとうございました