駅に着いて
2分ばかり歩いて
アパート
集合ポストの101の中身を確認して
ポケットから鍵を出し
ガチャリ
ドアを開けて
靴を脱ぎ
短い廊下と部屋を
まっすぐ抜けながら
かばんを床に置いたり
帽子を脱ぐなどし
突き当たりの窓まで行き
立てかけてある防音のボードをずらし
カーテンも開けて
窓、小さくスライドさせて
わたしは首をのばして
軒下
洗濯機や小皿と小皿のカバー代わりの箱と三つ並んだ鉢を見る。
帰宅が夜であれば
最近は
コンクリ製の軒下のどこか、
黒白のあの猫が
待っていることが
多いです。
こないだはごろんと横になったりしていて
ぐっときました。
まあ
わたしを見ても
鳴いたりしませんし
寄ってくるわけでもありません。
基本的にはふれあいはないのですよ。
でも
(ごはん係)
待っている状態は
正直うれしいったらないので
あの猫用のちくわ(ちぎったやつ)を
出してきて
それを食べている猫の丸い背中を
眺めて
わたしは
すこしやわらかくなります。
食べおわると
最近はめっきり
そそくさと
去っていきます。
ふりかえったりもしません。
息子が中学生になって最近やけにわたしにそっけないのよねぇとため息をつくお母さんみたいな気持ちをいっとき味わえます。
これでいい
と思ったりするです。
ちなみに
小皿のカリカリを
通りすがりで食べにくる猫たちのなかには
黒ずんだキジトラ柄の子がいて、そいつはけっこうガタイが大きくって 食べながら小皿が入ってる箱ごと動かしてしまう勢いです。
なんか悪役っぽいです。
部屋に飛び込んで来たらこわいな、でかいし。
とか考えてしまったりします。
黒白のあの子が
部屋に飛び込んでくるんなら
それはかまわないけども
とか
思うような思わないようなかんじで
日々は過ぎて行くのだと思います。